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一回転目。木を掴もうとしたのですが、掴めない。
二回転目。両足と腕を広げてふんばると止まりました。
ほんの数秒の出来事です。
「あ、ヤバい。滑落だ。何か掴まなくちゃ。木が見える。あの木なら。あ、駄目だ。掴めない。このままじゃ加速がついちゃう。次の木も掴めないな。足を広げて踏ん張るしかない。あ、止まった。」と思考が次から次へと瞬時に湧いてきました。走馬灯でなくて良かった。
体をさすって足と頭に何事もないのを確認。どうやら柔道の前回り受け身と同じような体勢で斜面を転がり落ちたようです。どこも痛くありません。被害はサコッシュに入れた薄皮つぶあんぱんがロケットのように飛び出し袋の口が破れて落ち葉が少しついたぐらい。ほっと一安心したところ、ポールがへの字に曲がっています。あれれ?
何で転がり落ちたのかと元の場所に戻って検証してみました。倒木をまたいで後ろ足から前の足に荷重を移す瞬間に、ポールが倒木に挟まれて、抜けなくなったポールの折れ曲がった部分を軸にして前回転したようです。
ポールの曲がりを元に戻したのですが、強い力がかかると再び曲がりそう。新しいの買わなくちゃと思っていたら、自分の車に積み忘れてしまいました。後日、車を置いた場所に行きましたが見つかりません。
下りでトレッキングポールに力を預けすぎると危険です。ポールがひっかかるとバランスを崩して転がり落ちる可能性があります。
埼玉県警の山岳遭難発生状況にポールが引っかかって滑落・重症と記載されなくて良かった。
ポールのロックが甘く、引っ込んでしまって怪我・ポールを突き損なって滑落というのが実際にありましたので。
大事に至らずに良かったですね。
一瞬にして転んだ時は、どうして転んだか分からない時が私にもよくあります。
それに下りでのポール使用は私も危険を感じる時があります。
先日の男体山では下り7合目でポールをたたみ、四つ足で下山しました。
ポールは緩やかな勾配や登りの急坂で助けられますが、急な下りは使わないようにしています。
でもほんと止まって良かったですね。
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