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3月12日
青春18切符で山形まで。6時に家を出て、池袋、赤羽、宇都宮、黒磯、新白河、郡山、福島、米沢と乗り継ぎ、15時に山形着。標高650mの奥羽本線峠駅あたりがこの日通った最高地点だが、雪は少なく、奥多摩のようだった。根雪が一度完全に融けて、最近改めて新雪が積もった感じだ。昔、この時期に山スキーで天元台から東大顚まで歩いて峠駅に滑り降りたことがあったが、今年は全く無理なようだ。蔵王も思いやられる。
五日前から日本海側を旅して、今朝青森を出て来た妻と夕方合流。山形駅西口の安いビジネスホテルに泊まり、夕食はラーメン。昼頃から降っていた雨が、夜雪になった。
3月13日
朝には晴れていた。バスで蔵王温泉に移動。ボードを抱えた外人さんが多いが、地元の通勤通学の客も乗っている。やがて蔵王が見えてきた。新雪キラキラで綺麗だが、山頂は雲の中。
上の台のホテルに荷物を置いて、ゲレンデへ。意外にも雪は十分あった。スカイケーブルは強風で運休。リフトで何本か滑った後、サンライズの橋を渡って温泉駅へ。中央ロープウェイに乗って鳥兜で降りると、強風でホワイトアウト。雪酔いになりながら、とりあえず大平コースを滑る。もう一度中央ロープウェイで上がり、今度は高鳥コースを滑るつもりだったが入り方が分からず、結局また太平コースを滑った。ジュピアでラーメンを食べて身体を温め、しばらく休んだ。
午後は中央ゲレンデとダイヤモンドバレーをあちこち滑った。リフト脇のブナの霧氷が綺麗だった。最後に、リフトのお兄さんに入り方を聞いて、ようやく高鳥コースを滑ることができた。
夕食は外の食堂でのつもりだったが、昼だけ、週末だけ、水曜定休等で、一軒も営業していない。仕方なくコンビニ弁当になった。コンビニも一軒だけで、とても混んでいた。宿に戻って温泉で温まった。安い宿だが、部屋は広く改装されて綺麗で、大満足。
3月14日
朝から温泉に入って、ゆっくりゲレンデへ。今日はスカイケーブルが動いていて、中央ゲレンデとパラダイスを通って、樹氷原コースへ。昨日よりはマシだが、やはり強風で視界も狭い。今年の樹氷はエビの尻尾止まりのようだ。樹氷原コースはスキーには傾斜が緩すぎ、歩く所も多い。黒姫ゲレンデに着いて、ようやく気持ち良く滑れた。黒姫で3本、さらに大森ゲレンデを一番下まで滑った。リフトで登り返し、百万人ゲレンデを滑り、アスペリアで登り返して、横倉の壁へ。名物の急斜面を何とかこなし、そのまま下まで滑って、ロープウェイ山麓線に乗車。
樹氷高原駅で昼食のつもりだったが、朝は止まっていた山頂線が動いていた。いつまた止まるか分からないので、とりあえず乗車。進むにつれて視界は全くなくなり、風も強まってゴンドラが揺れた。山頂駅に着いて、ともかく昼食。観光客が結構いたが、何も見えずお気の毒だった。カレーを食べた後、一応外に出てみたが、やはり滑りたいと思うような状況では全くなくて、ロープウェイで樹氷高原駅に戻った。連絡コースで菖蒲沼ゲレンデへ、さらに片貝リフトで中央ゲレンデに移って、鳥兜駅へ。高鳥コースで一旦下って、スカイケーブルとリフトで鳥兜駅に戻る。最後にハーネンカムコースを下ったが、重い新雪で苦労した。
ザンゲ坂とザイラーコースを除いて蔵王のほとんど全てのコースを滑り、まあ満足した。宿に戻って温泉に入り、荷物を担いでバス停に行くと、すっかり晴れ上がり山頂が見えていた。バス停の前の土産屋は閉まっていて、平日で客が少ないとはいえ、何とも寂しい。また山形のビジネスホテルだが、夕食は贅沢して海鮮だった。
3月15日
仙山線で仙台へ。トンネルを抜けて振り返ると船形山が見えた。昔、山スキーで行ったが、稜線に出た途端、昨日の蔵王と同じような強風とホワイトアウトだった。一人なら尻尾を巻いて帰るところだったが、強者のパーティーは地図とコンパスでどんどん進んで行き、遅れないようにただついて行った。あの時のメンバーのうち一人はもう山に行ける体調ではなく、後の二人も雪山には行かなくなった。
仙台で常磐線に乗り換え。夜中の地震の影響で発車が20分遅れた。阿武隈川を渡ってからは、ほとんどが新しい建物だった。原ノ町で乗り継ぎの電車が待ち合わせていた。原発は電車からは見えなかったが、地震の影響で処理水の放出を一時停止したとか。いわきで途中下車して蕎麦を食べた。平城跡に登ろうとしたら、工事中だった。水戸駅でも乗継時間があり改札を出てみたが、夕方になったこともあって結構な人出だった。岩間辺りで筑波山に沈む夕日を見た。日暮里から山手線で新宿に出て中央線に乗り換えたが、電車が遅れていて人が溢れ、ホームの階段を登れない状態だった。
今年のスキーは、1月に川場と丸沼高原、2月に安比に行ったが、いずれも晴れて暖かく春のようだった。最後になって冬を味わった。40年前の蔵王に関して覚えているのは樹氷の中を滑ったことだけで、現地に行けばもう少し思い出すかと思ったが、全くだった。
蔵王温泉スキー場は地形が複雑で、リフトの乗り継ぎが分かりづらく、あちこちで歩いて登らされる等、いかにも昔ながらのスキー場ではある。これに対して、安比スキー場は地形もリフト・ゴンドラも単純で、非常に分かりやすい。その代わり、どのコースを滑っても同じパターンで、変わり映えがせず飽きてしまう。どっちが良いかは人それぞれだろうが、私ら夫婦の場合、また行ってみたいと思うのは蔵王の方である。
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