そこでスルーして意識の外に追いやってきたと思う。だってフンだもの。
ところがある日、明らかに熊のものだと思われるソレを見つけてしまった。
場所は秩父の里山で、季節は5月。
それが本当に熊かどうかなんて検討のしようもないくらい熊のソレだったのだけど、なにせ初めてだったので、帰ってネットで画像を検索しまくった。
さらに「哺乳類のフィールドサイン観察ガイド」という本を買った。
これが面白くて、フンに限らず足跡や食痕、巣穴なども紹介されていて、種類もカヤネズミからヌートリアまで(!)
それから、野山を歩く時に足元を注意深く見るようになった。
切り株の上や、登山道上の岩の上なんかに、これ見よがしにある細長いやつは、だいたいテンのしわざ。少し小さかったらイタチかもしれない。
平らな場所で、もうちょっとコロンとしてたり、コロンコロンと山盛りになってるのが、タヌキ。
黒豆みたいな鹿のフンも、だいたい一箇所にまとまっている感じ。
山歩きでよく見かけるのはそんなところなんだけれど、どうしても悩む時がある。
……熊なのか。イノシシなのか。
木の実的なものが未消化で混ざってたら熊。
そら豆大の粒が繋がってる式のものはイノシシ。
そうは言うけれど、イノシシだって木の実も食べるし下痢することもあるでしょう?
熊だって子グマなら若干小さめだったりもするんでしょう?
どうなんですか。
こういう時、フィールドワークの先生に3年くらい弟子入りしたくなる。切実に。
熊かな、イノシシかなと迷う時のやつは、状況で判断するしかない。
周りに掘り返した跡や泥がついた葉なんかがなくて、臭いもなくて、わりあい乾燥した感じの自然林だったりすると、熊の可能性を排除できない。と思う。
先日の武川岳で見たやつ(写真)も正直、微妙だと思ったけれど、やはり。可能性を排除できない。と思うのですが、どうでしょう。
熊かもしれないと思った途端、心臓がバクバクし出すので、近づいてじっくり観察もしない。
だって一刻も早くその場を立ち去りたいじゃないですか。
でも、ちゃんと観察したり写真に収めたりした方が、見分けるスキルは上がるんだろうな。
昨日は上日川峠の登山口でティッシュ(写真)を配っていた警察の方に「熊、出ますか?」と尋ねたところ「熊は、ほぼ冬眠しています」とのことだったので、安心して歩いたのだけれど、日川林道へ降りる手前で、新しめの熊のフンを見つけてしまった。
なにか赤い実を食べてお腹がゆるい感じの。
…赤い実を食べてお腹がゆるくなったイノシシの可能性も排除できないが。
寒くなっても油断大敵です。
埼玉県の浦山渓谷(安谷川)にある秩父林道上でクマの糞と思われるものを見ました。
酉谷山手前の小黒から大血川・熊倉山分岐の途中で昼食を食べた時に何か臭いなあと思ったらクマの糞と思われるものが近くに落ちていました。
埼玉県の熊倉山と赤岩の頭直下の登山道にもクマの爪痕が木に。
埼玉県のクマ濃密地帯なので仕方ないのと、登山でのクマ遭遇による被害は遭難者総数からすると非常に少ないので、自分はクマに遭遇しない事を祈りつつ沢近くの登山道では大型ナイフを持参しています。
クマが山を乗り越えるのに楽な鞍部も要注意だそうです(クマの本と秩父在住の登山者からの情報)。
saitama-nさん はじめまして。
埼玉県の山はどこも熊の気配がして、最初の頃はビクビクしながら歩いていました。
爪痕は、伊豆ヶ岳〜子ノ権現への縦走ルートでも目にしたことがあります。
私も、遭遇しないことを祈りつつ、いつでもストックで戦える構えを心がけながら歩きたいと思っています。
…お互い見ないふりして通り過ぎるのが一番平和なんでしょうけど。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する