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いやあ、雪って、最高ですね!
同じ山なら雪のある方が断然楽しいんじゃないのかな!
と思うくらいには、お天気にも恵まれて良い山行になった。
風がなく、思ったほど寒くなかったし、雪もたぶん少なかったのだろう。
憧れの樹氷やモンスターの景色には、まだまだ遠いと思われる。
ツアーで山に行くのも初めてで、とにかく歩くペースが遅れて皆さんにご迷惑をかけてはいけないという気持ちで、緊張していた。
なにせツアーの”しおり”に「私はマイペースでゆっくり歩きます、では困ります」とはっきり書いてある。パーティ行動では歩調を合わせる努力をする、もちろんだ。
レコを見ていただくとわかる通り、私は歩くのが遅い。これはもう若い頃からそうで、そもそもの身体能力とか股下長さの問題であるとか、思い当たる原因はいくつかあるのだけれど、山と高原地図のコースタイム通りに歩けたらまあ今日は頑張ったな、と思う程度である。
前を歩く人に遅れないように。不慣れな雪歩きで滑ったり転倒したりしないように。一歩一歩、アイゼンの歯が刺さるのを確かめながら、ひたすら足元を見て歩いた。
しんどいな、怖いな、と思う場面ではガイドの方が必ず立ち止まってアドバイスを下さった。
「あと少しですよ!」「そうそう、その調子!」
いつもは自分で自分を励ましていくスタイルなので、他人からほめられたり励まされたりするのが新鮮で、ちょっと嬉しい。
ツアー参加者の方々との山のお話も楽しい。
入門向けツアーながら実際にはまったくの初心者は私1人で、ちょっと裏切られた感もありつつ、皆さんの冬山のお話を伺う機会を得たのは私にはとても貴重なことだった。
えいやっ!とツアーに申し込んでしまった後は、慌ててトレーニングを始めてみたり、最寄りの山道具屋さんをハシゴしてみたりと半月ほどの間ジタバタした。
スポーツ用品店で店員さんに「私寒さに弱いんで、不安なんです」と訴えていたら、買い物中の女性がこっそり話しかけて下さって「…どこに行くの?ああ、そこなら大丈夫よ、寒くないわよ。登山口でアイゼンつける時が一番寒いくらいよ」と教えて頂いたりもした。
結局買い足したのはウールの手袋とオーバーミトンだけで、いつもの装備+ちょっと厳重な手袋、くらいの感じになり、このくらいの雪山で好天時ならこれでもなんとか行けるとわかったのは良かった。逆にこれより厳しくなるなら、きちんと冬装備を整えないといけないのだろうな、という感触だ。
ちょっと悲しかったのは、手袋をしたまま軽アイゼンをつける練習を家でやっている時に、軽アイゼンの金具に手袋を引っ掛けてしまったことだ。これは”あるある”なんだろうけど、買ったばかりのイイ値段したウールの手袋だったのに…使う前から指先がほつれてしまうなんて、しょんぼりだ。
帰って来てからは「雪、最高!」「雪山楽しい!」「今冬中に絶対もう1回行く!」と鼻息荒かったのだが、どうも今冬中にもう1回は難しいようだ。日に日にどんどん暖かくなるし、遠くの山にも雪が見えなくなってきた。春先には個人的な行事予定もいくつかある。
来季には、出来れば10本爪以上のちゃんとしたアイゼンがつく冬靴を買って。もし、余裕があれば、雨具じゃなくてちゃんとした冬山用のアウターも買って。
2度目の雪山にぜひチャレンジしてみたい。
いずれはピッケルも買って、講習会やツアーで使い方を教わって、そして。…いつかモンスターを見に行けたらいいなあ。
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