11月から両親が介護施設に入り、私の介護の日々は終了しました。父が先月亡くなり、母は元気に介護施設にいます。
やっと自分らしさが戻ってきました。
1.「山籠もり」していた心は下山開始
友達とのつながりを遠ざけていました。鬱的な状態になる介護をしている人によく起きる現象だそうです。山行はコロナで遠出禁止を機に行っていません。
それが、友達とランチしても良いなと思うようになりました。同じような介護をしていた人とランチをしてとても楽しいと思えました。
2.おしゃれがしたい気持ちが湧いた(自分でも驚いた)
おしゃれ着はすべて袋に入れ防虫剤を入れて保管状態。着ていく場所もないし着たくない。スポーツ用品は増え、買い物は親の着る物や下着関係ばかり。
それが、保管してあった服を出してみて「あ、また着たい」と思っている自分がいました。それどころじゃなかったという事なんだと分かりました。
3.他人の飼い犬、子供が可愛く感じはじめた
今までは散歩中の犬と子供を可愛いと思いませんでした。自分は犬嫌いなのかと思う位でした。先日犬を見て思わず「かわいい〜」って声が出している自分に驚きました。
母と散歩をすると母は犬と子供大好き。コロナであると忘れる認知症のためすぐに近づいて行くのを制止したりする散歩でした。だから子供や犬がいると制止しないといけないというモードに突入していたようです。
4.顔の笑う筋肉の筋肉痛が起きた
今まで笑ってなかったんだと分かりました。
「介護をしている」と言っても体験者だけしか分かってもらえません。介護を仕事にしている人は、自分はまだ親の介護をしていない人がほとんど。他人の親の介護は9時5時で終わる介護です。
介護は親と山籠もりをしている状況と似ていると思います。陸の孤島にいます。
まずは、長い介護生活お疲れ様でした。
私は現在介護福祉士として働いていますが、この職業になる前に自宅で祖母の介護を2年間していました。
祖母が倒れ寝たきりになった為、仲居の仕事を辞めて実家に戻り、ほとんど一人での介護生活です。
職業の介護と身内の介護は全く違うという事を知っています。
あの頃は本当に辛くて、何かと介護から逃げる家族に本気で恨みを持った事も有ります。
祖母は2年でこの世を去りましたが、正直もう少しでも長く生きていたら、私が壊れていました。
それでも、時間が経つと祖母にもっとしてあげられる事が有ってのではないか。もっと専門的な知識があれば良い助けが出来たのではないかと後悔しました。
この経験を生かして、ご家族様に寄り添える介護福祉士になりたいと思っています。
周りはほとんど助けてくれないし分かってくれないのが介護と思います。デイサービスやヘルパーも気休め程度。預けたと思ったらもう帰る時間。兄弟は私の場合は週に10時間の手伝い。そのほかは全て自分でした。しかもコロナ感染が怖くて一時はすべてサービスを停止しました。
私の場合、ケアマネージャーで大失敗しました。自分がおかしくなって助けが必要な時に泣きついたのは包括支援センターでした。ケアマネージャーにpassive agressiveの対応をされました。その事務所はほかに3名もケアマネージャーがいたのは後で知りました。自分が倒れる寸前にショートステイをさせることができましたが包括支援センターのおかげ。ケアマネージャーは休暇を取るから(土曜)来週の木曜日以降に連絡するように言われました。一生恨むと思います。それくらいキツイ時期がありました。皿回しで何かのきっかけで一気に皿が落ちるのが介護とも思います。思い出して泣きたくなってきました。本当に辛かったです。
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