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お読みくださる場合はご注意ください(笑)。
3/6(土)は先週に引き続き、またしても仕事だったので、翌日の日曜日に新潟の守門岳に登ってきました。
例によって時間が取れず、レコ作成はまだ時間がかかりそうなので、ひとまず日記でアップしたいと思います。
守門岳は以前(2017年05月02日)に登っているのですが、その時「東洋一」と称される大雪庇は既に落ちた後で、見ることができませんでした。
今回は時期も問題なし(もう最盛期は過ぎているかと思いますが)、きっと大雪庇が見られるはず!ということで、天気予報も良かった守門岳にしたのでした。
この時期は二口登山口のかなり手前までしか除雪されないため、最終除雪地点に車を停めることになるのですが、そのスペースは7台程度。
なので、そこに停められるように自宅を前日の11時過ぎには出発しました。
順調に関越道をひた走り、関越トンネルを抜けると、何と小雨が降っているではありませんか!
嫌な予感がしつつも、小出ICで下りる頃には雨も止んでひと安心。
ただ、空に星は見えなかったので、曇っているようでした。
まあ、これは予報通り(9時頃までは曇り、以降が晴れ)でした。
3時過ぎに最終除雪地点に到着すると、先着は4台。
5台目に停めることできて、とりあえず第一関門はクリアです。
駐車スペースの正面は、3mはあろうかという積雪の壁。
さすが豪雪地帯です。
車から外に出て辺りを見回していると、右隣りの車から人が下りて近づいてきました。
ちょっと身構えましたが、その男性は地元の方で、今日はご来光を見に来たとのことでした。
15分くらいお話しし、色々ためになる情報を教えていただきました。
男性は今日は曇っていてご来光は見えなさそうだということで、「来週また来るから、今日はいいや」と言って走り去っていきました。
それで駐車スペースの余地台数は3台になったわけですが、その後も続々と車がやってきて、4時過ぎくらいには満車になりました。
暗い内から出発する人もたくさんいました(主にBCの人)が、自分はヘッデンを点けなくても問題ないくらいまで明るくなるのを待ち、6時15分に出発しました。
自分は今回、保久礼(ほっきゅれ)小屋まで夏道で登ることにしたのですが、皆さん大平橋を渡って長峰を経由する冬道で登る人がほとんどだったようです。
猿倉橋の手前で引き返してくる1組のご夫婦(だと思います)と会いました。
お二人の話によると、猿倉橋の先で斜面が雪崩れていてため、引き返してきたとのことでした。
お二人にお礼を言って、とりあえず見に行ってみようと思い、そのまま先に進みました。
現場に着くと、確かに30mくらいに渡って斜面が雪崩れていましたが、トラバースできないほどではないように見えました。
ただ、傾斜もそれなりにあり雪質も硬かったため、チェーンスパイクを付けてトラバースしました。
雪崩箇所を越えるととたんにトレースはほぼ無くなり、さらに進むとズボズボになってきたので、スノーシューを履きました。
中の高地沢出合の橋の手前にもトラバース箇所があり、そこを越えて橋を渡ると、しばらくはコウクルミ沢に沿って進み、急登を直登して保久礼小屋の手前に着きました。
そこからは夏道と合流して人が増えました。
小屋を過ぎてしばらく登っていると、後ろから外国人の親子(パパさん&息子さん)が登ってきました。
後ろから聞こえてくる話し声を聞いて、ピンときました。
その親子は英語と日本語を両方使って話していました。
昨年の12月、南八ツの赤岳に登ったとき、山頂で同じように英語と日本語を両方使って話していた親子を見たのを思い出したのです。
その時は自分もすぐに下山してしまったので、挨拶くらいしかしませんでしたが、二人の背格好も一致している気がします。
何より、外国人の親子で登っているなんてかなり珍しいことなので、覚えていました。
挨拶して、「もしかして、去年の12月に赤岳に登っていませんでしたか?」と聞いてみました。
すると、確かに登ったとの回答。
向こうは自分のことは覚えていない(挨拶しただけだから当然ですよね)ようでしたけど、それで確信を得ました。
そこからは男性と話しながら、一緒に登りました。
男性(以降は便宜上、パパさんとお呼びすることにします)はオーストラリア出身、在日20年だそうで、日本語はかなりお上手でした。
息子さんは中学1年生くらいに見えました。
パパさんはとても陽気で、話していてとても楽しかったです。
なんでも、日本三百名山完登を目指している(!)らしく、あちこちの山に登っているんだそうです。
パパさんは健脚で、ペースが速かったです。
息子さんも賢明に登っていますが、なかなか差は縮まりません。
パパさんは、息子さんとの差が開きすぎると立ち止まって待つものの、基本的にペースを落とすことはありませんでした。
もちろん、「大丈夫?」とか「ガンバレ」とか励ましの声は掛けるのですが、ペースを合わせたりしないあたり、結構スパルタだな〜なんて思いました。
息子さんは疲れているのに、すれ違う人には自分から挨拶をしていたので、「よく出来た子だな〜」と感心しました。
自分はというと、周りの写真を撮る → パパさんに置いていかれる(笑) → 追いつく → 写真を撮る・・・の繰り返しな感じでした。
最終的に息子さんにも置いていかれ(笑)、大岳の山頂で二人に追いつきました。
登り出した時間は曇っていた空も、すっかり晴れ渡り、しかも風もほぼ無く、最高のコンディションでした。
ずっと見たかった東洋一と称される大雪庇も大迫力!
大岳山頂からの絶景は、筆舌に尽くし難いほど素晴らしく、感動しました。
北側には粟ヶ岳、飯豊連峰が、
東側には御神楽岳、西吾妻山、磐梯山、那須岳が、
南側には大きく青雲岳と袴岳、日光白根山、燧ヶ岳、荒沢岳、越後三山、巻機山が、
西側には黒姫山、高妻山、妙高山、火打山、焼山が、
他にもたくさんの山々が見えました。
せっかくなので、大岳山頂で大雪庇をバックに一緒に写真を撮りませんかとお誘いすると、快諾してもらいました。
1枚目の写真はその時に撮ったものです。
二人は大岳山頂で大休憩したあと、袴岳を目指して先に出発してきました。
自分は大岳山頂で30分以上滞在しましたし、二人は袴岳に登頂したあと、藤平山コースで下山したため、その後会うことはありませんでしたが、今後もどこかで再会できたらいいなと思いました。
大岳山頂で気の済むまで写真や動画を撮ったあと、自分も袴岳に向かいました。
前回は逆に袴岳方面から大岳に登ったので、下ったのは今回が初めてでした。
ちょっと失敗したのは、スノーシューを履いたまま急坂を下ってしまったこと。
少し下った平らな場所で12本爪アイゼンに換装しましたが、大岳山頂からアイゼンで下ればよかったと思いました。
大岳分岐から袴岳までは、アップダウンがあってなかなかキツかったですが、1時間半くらいで着きました。
袴岳に向かったのがかなり遅くなったので、皆さん下山した後で山頂には誰もおらず、贅沢にも終始独り占めできました。
袴岳山頂からの眺めも超絶景!
大岳山頂からだと袴岳に隠れていた浅草岳が見え、隣りの袴腰へと続く純白のナイフリッジに涎が出そうでした(笑)。
袴岳山頂にも1時間くらい滞在し、下山開始。
自分は皆さんが歩いていた藤平山コースではなく、一旦大岳分岐まで戻り、そこから二口コースで下りました。
二口コースは登りで使うと相当にキツいですが、下りでは登り返しが無くて比較的楽でした。
この日も少ないながら下った人がいたらしく、トレースはバッチリでした。
しばらくはアイゼンで問題無かったですが、やはり途中でズボズボになり、再びスノーシューに換装、それからは快適に歩くことができました。
おかげで、袴岳〜最終除雪地点まで、夏の標準CTよりも早く下ることができました。
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今回の山行は間違いなく、今期の雪山で最高だったと思います。
最近仕事が忙しくて先週は山に行けず、二週間振りの山行となりましたが、守門岳を登ってほんとに良かったです。
写真1枚目:大岳山頂にて、一緒に登ったオーストラリア出身の親子と
写真2枚目:大岳山頂から見た、袴岳・青雲岳と大雪庇
写真3枚目:袴岳山頂にて、粟ヶ岳、飯豊連峰、御神楽岳をバックに
MonsieurKudoさん
こんばんは。
東洋一の大雪庇は既に落ちていたんですね。
どうりで”東洋一の大雪庇”?ちょっと小さい??と思ってました。
私も外国人親子と袴岳からの戻りに大岳直下の急斜面でスライドし挨拶しました。
お子さんの方がサングラスなくて、雪目大丈夫かな?と心配したのを覚えています。
大岳山頂でお互い写真撮影に夢中だったんでしょうね。
それにしても最高の守門岳でした。
shibawannkoさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
まず確認させていただきたいのですが、shibawannkoさんも当日、守門岳に登られたということでよろしいでしょうか?
そういえば大岳山頂で、中津又岳側の端に三脚を立てて、高そうなカメラで写真を撮っていた男性がいたのですが、もしかしてそれがshibawannkoさんだったのでしょうか。
はい、そうです!
ピストンした二度目の大岳山頂で、撮影やら着替えやらして30分ほど滞在していました。
そういえば、反対の西側に向いてドローンを操縦?ビデオ撮影?
をされていた方がMonsieurKudoさんですね。
同じブルーのライトニングアッセントを履かれている方が、山頂写真に写っていました。
いつかはどこぞのお山で、と思っていましたがなかなか気付かないものですね。
守門岳の記録、楽しみにしています!
なんと、やっぱり!
超ニアミスじゃないですか!
shibawannkoさんの容姿を知っていれば、絶対にお声掛けしたのに、残念です。
>そういえば、反対の西側に向いてドローンを操縦?ビデオ撮影?
>をされていた方がMonsieurKudoさんですね。
その通りです!
実は、GoProで撮影しながらshibawannkoさんのすぐ隣りまでいったんですよ。
気が付かれましたか?
人がもっと少なければ、「凄いカメラですねー」とか、お声掛けしたと思うんです。
あーっ、それにしても惜しいことをしたなぁ。
せっかくshibawannkoさんとお話しする機会だったのに・・・。
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