降雪直後であれば見事な霧氷やスノモンが見られる山ということでしたが、晴天が続いたため不発でした。
ですがお手軽に登れる山にしては眺望がとても素晴らしく、特に横川山からは遮るもののない360度の展望が楽しめ、御嶽、乗鞍、北ア、中ア、南アの山々がズラリと並び圧巻でした。
・・・前置きはこのくらいにしておいて、横川山の山頂で一人の女性にカメラのシャッターをお願いされました。
それがきっかけでお話したら意気投合し、すぐに仲良くなりました。
一緒に少し早いお昼を食べながら山談義。
女性は富山から(羨ましい!)から来たそうで、後で分かったのですがヤマッパーのかずみさんでした。
かずみさんは現在、膝のお皿に水が溜まってしまう症状のリハビリ中だそうです。
だいぶ良くはなってきたそうですが、あまりハードな山は登れないのでここへ来たとのこと。
せっかく仲良くなったので「一緒に下山しませんか?」とお誘いしたところ、快諾をいただけました。
「膝のリハビリ中なのであまり早くは歩けませんけど・・・。」とおっしゃっていましたが、自分が見る限りそんなことは感じさせないくらいのペースでした。
それもそのはず、かずみさんはかなりの登山玄人でした。
自分が登ったマイナーな山もご存じでしたし、バリエーションやBCもやるとのこと。
最近、富山百山も制覇したそうです。凄いですね。
駐車場に着くと、かずみさんから山名刺をいただきました。
自分もお返しでヤマレコ名刺をお渡ししました。
かずみさんからもらった名刺はかなり凝ったものでした。
名刺に記載のあった「MOT・かみいち盛り上げ隊」とは、ファミリーマート上市中央店の店長である久我さんが立ち上げた合同会社で、「かみいち町おこし・剱岳Tシャツ」の販売を行うなどの活動をされているようです。
かずみさんはその隊員No.00004で、この日着ていたのも剱岳Tシャツ(長袖Ver.)でした。
かずみさんは「営業部長」という肩書き(久我さんから半ば強引に任命されたそうですがw)で、山へ行くときは剱岳Tシャツを着て歩いているんだそうです。
おかげで剱岳Tシャツは人気商品となり、現在もSNSを中心に広がりを見せているそうです。
ここまでは山での出会いの話。
ですが山でなくとも、下山後の温泉や道の駅などでも人の出会いはあります。
最近経験したおもしろい出会いの話をもうひとつ。
12月2日の土曜、翌日曜は観光をして帰ろうと思っていたので、とある道の駅で車中泊していました。
時刻は真夜中の深夜2時半くらい。
トイレに行くと、その入口付近で男性がひとり佇んでいました。
自分が男性の前を通り過ぎるとき、声を掛けられました。
男性:「自分は京都大学の学生なんですが・・・」
正直、ちょっと胡散臭さを感じたのも事実。
ですが面白そうなので話を聞くことにしました。
男性は竹林さん。
京大の熊野寮で開催されている祭典「熊野寮祭」のイベントの一つである「エクストリーム帰寮」の最中とのこと。
エクストリーム帰寮とは、深夜に車で熊野寮から自らが希望した距離の分だけ連れていかれ(行先は指定できず、移動の際も目隠しをされて行先がわからないようにされるらしいです。昔そんなバラエティ番組の企画があったような・・・)、そこから徒歩で熊野寮まで帰るというもの。
所持品は緊急用の現金1,000円と通信手段(スマホ)と防寒具のみ。
地図アプリの使用、ヒッチハイクは禁止、リタイアは可。
(この時は「今時、んなアホなイベントがあるんかい!」と突っ込みを入れたくなりましたが、後で調べたらマジでしたw)
竹林さんのインスタを見せてもらうと、ほかにも日本全国を自転車旅行とかいろいろやっている様子。
いかにも体育会系な鍛え上げられた肉体と数々の写真から、彼の言っていることはほんとなんだなと確信。
自分もインスタはアカウント登録だけはしていたので、IDを交換しました。
で、話の本題。
自分は最初、てっきり京都まで乗せていってとでもお願いされるのかと思いましたが、ヒッチハイクはダメなのでそれはなし。
では何の要件かというと、食べ物や飲み物を購入するお金も自分で稼がないといけないので、それをカンパしてほしいということでした。
ですが、ただお金だけをもらうのはNGということで、何かパフォーマンスを披露したり物品の代価としてお金を得る必要があるとのこと。
竹林さんから梅湯のタオル(竹林さんは京都にある「サウナの梅湯」でバイトをしているそうなので)を500円、またはユニクロでダブって買ってしまったというネックウォーマーを1,000円で買ってくれないかと言われました。
タオルは温泉用に持っているからいらないし、せっかくなら金額が高いほうが竹林さんのためになるかと思い、ネックウォーマーを購入。
その後も15分くらい、いろいろな話をして盛り上がりましたが、自分がトイレで用を足して出てくると竹林さんは既に出発していなくなっていました。
自分も道の駅を出発しようと思いましたが、ふと思い立ち、竹林さんにインスタでメッセージを送りました。
内容は簡潔に「エクストリーム帰寮、頑張ってね!」のみ。
すぐに「本当にありがとうございました! がんばります!!」と返信がありました。
自分はその後、のんびりと木曽路観光を楽しんで帰宅。
竹林さんのことはしばらく忘れていたのですが、12/9(土)のお昼過ぎにインスタでメッセージが届きました。
以下、原文ママ。
「ご無沙汰しております!!
ご連絡遅くなりすみません。
一昨日の晩に無事京都に帰り着きました!!
本当にお世話になりました!!」
おおーっ、無事着いたんだ!
よかったよかった。
自分も竹林さんにおめでとう!と返しておきました。
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このように、最近は遠征したときの出会いを楽しみにしている自分がいます。
ただ、アプローチするのはもっぱら自分からが多いです。
できれば相手からも話しかけてもらえると嬉しいですが、自分は話しかけにくい容姿・雰囲気なのかな?(笑)
まあ、そんなわけでこれからも人との出会いを大切にしていこうと思ったのでした。
おしまい。
写真はかずみさんからいただいた名刺。
<1枚目>
左はMOT・かみいち盛り上げ隊の隊長、久我さんの名刺。
※久我さんの名前はネットでも公開されているので、ここでもそのまま掲載させていただいています。
右はMOT・かみいち盛り上げ隊の営業部長、かずみさんの名刺。
<2枚目>
左は久我さんの名刺の裏。
右はかずみさんの名刺の裏。
お二人とも剱が大好きなんですね。
コメントありがとうございます。
京大生って、もっとインテリなイメージがありましたが、それは単なる自分の偏見でした。
いろんな人、いろんな活動があって面白いですね。
吉田寮は日本最古の学生寄宿舎みたいですね。
歴史がある建物ですし、残してほしいですね。
文化財認定を申請するとか、できないもんですかね。
積極的なコミュニケーション、さすがですね😀
きっとお仕事にも、活かされている事かと思って拝読させていただきました。
小マムさんとのハイクがほぼ無くなってからは単独行ばかりとなり、以降、滅多に他の方に話しかけることは無くなりました。
何というか、きっと会話によりイレギュラーな事が起きるのが嫌なのでしょうね💦
色々な可能性がありますし、少し考えを改め、話しやすそうな方とは交流を持ってみたいと思いました。
コメントありがとうございます。
仕事に活かされているかと言われると微妙な気もしますがw
人と話すことが好きなのでしょうね。
>何というか、きっと会話によりイレギュラーな事が起きるのが嫌なのでしょうね
確かに、ちゃんと山行計画を立ててタイムスケジュールを組んでいる人だと、人と話したりするとそれだけで影響がありますからね。
それにしても最近、マムさんはハードな山行ばかりされていて凄いですね!
小マムさん、最近は一緒に山へ行ってくれないのですか?
はい、小マムさんに「雪山でチェーンスパイク履いて、暴れてみようか?新しくキッズ用フリースも買ったよ!」など話しているのですが、「家にこもっている」と😭
今シーズンも2月に雲龍瀑に連れて行きたいのですが、またソロになりそうです😭
毎回、一人寂しく泣きながらソロハイクしています😭
お仕事頑張ってくださいませ。
いいなー、雲竜瀑。
自分も千葉にいたら絶対行くのですが。
関西にも良い山はたくさんありますが、大阪からだと日光とか谷川とかは遠すぎて行けません・・・。
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