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生粋の山ヤ氏から連絡があり、山の日が来るので焼石岳に登ろうとのお誘いがあり、
いつもの同行者と3名で、第二回目のパーティー登山となりました。
今回は、東焼石岳を経由して南本内岳と焼石岳を廻る計画です。
天気予報は晴天の予報だったのですが、早朝の胆沢ダム付近は雨降りです。
不安を抱えながら天候が回復することを信じて、登山口を出発したまでは良かったのですが、
登山道を進むと、何故か尿前川の渡渉となり、ここでおかしいことに気づけばよかったのですが、
少し登ったところで、山ヤ氏から「このコースは金明水非難小屋に行くコース」では、との指摘が。
いつまでも中沼に着かないので変だと思っていたら、
なんと、金明水非難小屋に向かうベテラン向けコースを進んでいたのです。
これで今日の登山計画はぶっ飛んでしまい、登山道の確認を怠ったことを後悔しました。
どうやら、登山口の看板の前から入る大きな道の方を、中沼に向かう登山道だと勘違いしてしまったようで、
監視人の方によれば、道の大きい方を、我々みたいに間違って登る人が時々いるとのことでした。
山ヤ氏からは「ここまで来たら、戻るよりも天竺山だ」という意見があり、
これに従って金明水非難小屋に向かうことにしましたが、
これがこの後、重大な事態を招くとは考えていませんでした。
尿前川を渡渉する際にお会いした監視人の方に再会すると、
「焼石岳から南本内岳に行くと言うから、おかしいと思ったよ」とのお言葉。
この監視人の方には、尿前川の渡渉点や地図にない湧水、さらにコースのアドバイスをもらい、
色々と助けて頂きましが、天竺山には登山道がないので、藪漕ぎしなければ登頂は無理であるとのことでした。
このコース、山と高原地図では刈払い不十分と書かれていたので、藪漕ぎを覚悟したのですが、
沢登り以外は普通のコースでした。
天竺山を横目に、遠方まで山々を望めるこのコースは、監視人の方に言わせると「ゴールデンコース」ということで、
焼石岳の全てが詰まっているコースであるとのことでした。
金名水非難小屋に着くと、先ほどの監視人の方もトイレットペーパーをボッカして到着し、
先ほどのコースを下山するか、東焼石岳に向かった方が良いか相談すると、
難しい選択だが、東焼石岳には向かうのは登りになるとアドバイスされました。
同行者は足が痛いので、来たコースでの下山は無理だということなので、
東焼石岳経由で中沼登山口に戻ることにしました。
金明水避難小屋から南焼石岳に上り返す稜線の登山道は、稜線や山並みの風景が素晴らしく、
登山道を進むと、後ろの風景が紙芝居みたいにガスで次々と消えていきます。
同行者は膝痛のためにピッチが上がらず、南焼石岳までの標準歩行時間は2時間ほどなのですが、
倍の4時間を要し、どんどんピッチが下がってしまい、姥石平までは10分ほどで下るのですが40分を要し、
同行者の膝は、金明水避難小屋から南焼石岳への縦走路の登り返しで、限界に達してしまったようでした。
その後、なんとか銀名水避難小屋まで下山し宿泊も覚悟したのですが、
本人が下山を選択したので、ヘッドランプを点けて下山することにしました。
同行者には膝の激痛のため地獄の下山です。
同行者は激痛を訴えながらもなんとか歩き通し、
中沼への分岐点で夜の8時15分、中沼登山口に到着したのは、なんと夜の11時30分になってしまいました。
あわや救助要請一歩手前の状態で、忘れられない恐るべき山の日となってしまいました。
コース間違いの対応、個人技量の差、負傷者の対応など、
ソロ登山と違い、パーテイー登山は同行者のリスクも背負わなければならないことを痛感させられました。
ある意味、忘れられない「山の日」となってしまいましたが、
皆無事に下山でき、なんとかいい山行となりました。
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