贅沢な一日 小白森山から大白森

冬が近づき冬季ゲートも次々と閉鎖され、登れる山が限られてくる季節です。
登る山に色々迷いましたが、今日は登ったことがない小白森山と大白森に登ることにしました。
朝から雨降りですが、10時ころには晴れるとの天気予報を信じ、登山口のある乳頭温泉の鶴の湯に向かいました。
しかし秋田に入ると、どんどん雨が強くなってきました。
10時を過ぎても雨が止む気配がないので、仕方なく今日の登山を諦め、温泉に入って帰ることにしました。
しかし、登山口の鶴の湯には、観光バスが押し寄せて観光客が殺到し、秘湯なのですが、
観光客の多さになんか興醒めし、鶴の湯は止めて、近くの大釜温泉に入浴することにしました。
そして露天風呂の湯船に浸かると、雨が止んでいることに気づき、上を見上げると青空が出てきているではないですか。
これには「大変だ、登らねば」と思い、急いで着替えて登山口に舞い戻りましたが、時計を見るともう11時15分です。
この時期、11時から山に登るのは良いことではないのですが、誘惑に勝てずに、登山口から出発しました。
鶴の湯神社から少し進むと、「鶴の湯分岐」と書かれた標柱があり、
「分岐点こんなに近かったんだ」と驚いたのですが、30分で着くはずの小白森山に1時間歩いても到着しません。
変だと思いながら進んで行くと、なんと「鶴の湯分岐」と書かれた標柱が地面に置かれているではないですか。
「鶴の湯分岐が二つ？　最初の標柱は何？」と不思議に思いましたが、帰り分かったのですが、
最初の標柱は「鶴の湯蟹場分岐」で丁度蟹場のところが、草に隠れていたので、
上と下だけ見て、勝手に「鶴の湯分岐」だと思い込んでいたのです。
地図で位置を確認し、時間的に大白森まで行けるか少し心配になったので、スピードを上げ、
なんとか午後2時までに大白森に着くことができました。
大白森山頂は既に雪景色で、湿原を見ることはできませんでしたが、
遠くに見える雪をまとった山々がとても綺麗です。
裏岩手縦走路の途中に、こんな場所があったのは驚きで、
来年、花の時期にもう一度来たいという気持ちになりました。
最初、このコースは湿原の中を大白森に向かって歩くだけのコースだと思っていたのですが、
内容は、小白森山と大白森のピークを踏む、ちゃんとした縦走コースでした。
下山して、観光客の少なくなった鶴の湯に今度こそ入浴しようとしたのですが、
既に日帰り入浴の時間が終わっていて、鶴の湯には結局入浴できず、
時間が間に合いそうな蟹場温泉で温泉を楽しみました。
今日は登山と２回の温泉という、本当に贅沢な1日を過ごすことができ、
とてもいい山行となりました。