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会話の中で「西東根に行くなら、明日あたりが最後だね」とのお言葉が。
この言葉が原因となり「明日は西東根山だ」と意気込んだのですが、
朝起きてカーテンを開けると、雪が降っていて、
天候が回復しそうな気配がありません。
仕方なく朝食を食べていると、何と雪が晴れ、天候が回復してきたではないですか。
西東根山は雪の腐り具合が心配だったのですが、
今日は雪が降って、さらに日中も気温が上がらない予報です。
ある意味、これは山に呼ばれた天気です。
もう雪山は登らないと思い装備を片付けたのですが、急遽準備をして出発です。
慣れた東根山の登山道を山頂目指して登ると、
いつもながら「ニャンコマーク」看板がうるさく感じられます。
特に、朽木に「倒木注意」の注意書きがありましたが、
そんなの注意のしようがないと思うのですが。
見晴し展望地に着くと、予想どおり結構雪が締まっていたので、
雪庇を普通に歩いて山頂に到着です。
西東根山には登山道がないので、冬季限定の山ですが、
山頂に向かう稜線に乗るには、東根山の山頂から、一気に斜面を急降下しなければなりません。
しかもこの斜面の角度、斜面というより崖みたいに見えます。
この斜面は風の通り道らしく、木の生えていないところは、ステップが切れない程ガチガチに凍っています。
そして、踏み抜くと下がザラメ雪になっているところはアイゼンごと滑るので、
注意しながら急降下です。
何とか急斜面を凌いで稜線に乗り、振り返って写真を写すと、
急降下した斜面は山頂まで結構距離があり、帰りにこれを登り返すと思うとゾっとします。
下ってから山頂までの稜線歩きは、雪が締まっていたのでとても快適で、
見る機会がない東根山の反対側も見ることができました。
山頂に着くと、いつもの藪山登山家プレートの外にもプレートがあり、
意外に人気の山なのでしょうか。
登山者は自分だけで、ブナの大木がある稜線を歩くと、
東根山の奥にこんないい場所があったのかと、凄く感動させられます。
帰りの登り返しは予想以上に大変で、さらに時々ブリザードが吹くので、登るのに難儀しました。
登り返しの時もガチガチに凍った斜面が曲者で、
ステップを切れる雪面を、パズルのように繋ぎながら高度を稼ぎます。
何とか山頂まで登り返しましたが、今まで登った斜面の中で、
三本指に入る急登だったように思えます。
登ってみると、ニャンコマークのない西東根山の方が、
昔の東根山の風景を思い起こさせ、懐かしい感じがしました。
雪の斜面は下りも登りも予想以上に大変でしたが、
今日は忘れられない、とてもいい山行となりました。
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