この前、薬師岳に登った時、麓にオサバグサが全くなく、
中腹あたりにしかオサバグサが生えていないので、何かおかしいと思ったのですが、
麓のオサバグサが、シカに食べられていることを研修で知りました。
今日は、通行止めになっている河原の坊コースのシカの食害を調査するため、
河原の坊コースを登ることになりました。
何年か振りの河原の坊コースでしたが、登山道自体はあまり藪化していませんでした。
しかし登山道の脇にシカの食痕が見られ、ここもシカが活動しているようです。
シカは山岳に強いので、縦横無尽に山中を歩いているのでしょう。
早池峰山の標高の高いところでもシカが目撃されているとのことなので、
高山植物がシカに食べられるのも時間の問題なようです。
ボランティアの方々の活動で、食べられたくない植物を防護ネットで囲って守っているのですが、
囲っていない部分は食べ放題の状況です。
自然環境の変化でシカが増えた結果の食害なのでしょうが、食害がなくなるまでシカの個体数を減らすとか、
「何か根本的な解決策が必要なのでは」と、ガスに包まれた河原の坊コースを歩きながら思いました。
それと同時に、かつて河原の坊コースを登っていた頃を思い出し、
早池峰山も変わってしまった、という思いで一杯になりました。
何とか、ボランテイアの皆さんの早池峰山を思う活動の成果があがることを祈るものです。
今日は、何年か振りで河原の坊コースを登ることができ、色々な思いに包まれた、
とてもいい山行となりました。
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