|
|
|
南蔵王縦走コースを楽しんで車に戻ると、
何故かフロントガラスに貼っていた、盛岡八幡宮のお守りが運転席に落ちていました。
それを見たとき、脳裏に「交通事故」という文字が浮かび、その日は気を付けながら自宅に戻りました。
そして台所で寛いでドアの方を見ると、男性が立っているのが見えました。
ビックリしてもう一度見直すと、もうその姿はありません。
一瞬でしたが、なんかゾッとした感じが消えませんでした。
次の日、前の日の疲れからなのか、異常に体が重く、歩くと足が異常に重く感じます。
そんな状態で会社の車を運転し、事務所に戻ろうとした時、交差点で目の前が一瞬真っ暗になり、
気が付いた時は中央分離帯に衝突して車は横転、会社の車は大破しましたが、
幸い自分自身に大きな怪我はありませんでした。
音を聞いて駆けつけてくれた方は、会社名に早池峰が付いた会社の方で、
何か早池峰の女神に守られたような気がしました。
南蔵王縦走コース最後の山、「不忘山」でB29墜落を追悼する石碑を見てから嫌な予感が消えず、
落ちたお守り、一瞬見えた男性と、「不忘山」は本当に忘れられない山となってしまい、
何とも気味の悪い一週間でした。
そんな事もあり、本来なら山行などしている場合ではないのですが、やはり週末山に行かないのは我慢できず、
今日は伝説で、岩手山が怒って頭を切ったという送仙山に登ってみました。
前に新聞に、地元住民が登山道の刈払いしたとの記事があったので、登山道整備に期待が持てそうです。
しかし、現地に着いて送仙山の周りの道路を走ってみたのですが、登山口がさっぱり分かりません。
登山道が整備されたので、登山口の道標の整備も期待したのですが、これは期待外れです。
山行記録を調べると、十文字チキンカンパニーの近くの高圧線に駐車とあったので、高圧線を見付け、
そこから出発しました。
さらに記録には、牧草地と山林の堺のところから登山道とありますが、やはり登山口が分かりません。
そこで、藪漕ぎを覚悟で山林に入ると人影らしき動きがあり、声を掛けようと思って近づくと、
何とそれはカモシカでした。
これは駄目だと思い、山林から引き返し、GPSを頼りに地形図にある登山道のラインに行ってみると、
草むらにかすかな踏み跡があり、それを進むと、伐採された斜面の脇に登山道を発見しました。
しかし、この登山道は最近刈払いをしたような形跡がなく、おかしいとは思いましたが、そのまま進みました。
途中から、稜線に取り付くまでは急登となり、登り終えると台形状の山容なので、後は稜線歩きです。
山頂に到着すると、山頂神社の正面に向って刈払いされた登山道が見え、
どうやら、これが整備された登山道だったようで、登ってきたコースは旧道だったようです。
もしかすると、この登山道を下った先に登山口の道標があったかも知れませんが、
それを確認する意欲は湧きませんでした。
送仙山の次に、岩手山に切られた送仙山の頭だという鞍掛山に登ろうと思いましたが、
鞍掛山は伐採されて半分ハゲ山になっており、七ツ森の時を思い出し、途中で登頂を断念しました。
送仙山の山容と近くの鞍掛山、うまく伝説を考えたものだと感心させられます。
いつもながら、里山は登山口を探すのが大変な時が多々あるのですが、それもまた宝探しみたいで楽しいものです。
今週は事故処理で大変ですが、少し息抜きができた、いい山行となりました。
後日談となりますが、伝説の送仙山の頭は、実は近くの鞍掛山ではなく、岩手山の脇にある鞍掛山の方だったようです。
しかし同じ名前の山が、送仙山の近くと因縁の岩手山の近くにあるのは、とても不思議に思います。
個人的には、山の大きさから見て、近くの鞍掛山の方が刎ねられた送仙山の頭だと思うのですが。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する