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着いて登頂コースを確認すると、どう見てもスキー場の中を歩くコースです。
さすがにこれでは無理だと思い、スキー場の営業が終了してから登ることにして引揚げました。
そして、ここから近そうな遠野の「飛竜山」と「笠通山」の2座に登ることにしました。
最初の飛竜山は、登山口に通じる道に雪があったので普通車では危険と思い、林道の入口から歩き始めました。
飛竜山は、火事で消失した温泉施設とお寺の跡地があるとのことで、
途中にあった「お湯 飛龍山」の看板が当時を忍ばせるものかと思っていましたが、
何と近くの民家で、今も風呂に入れる事を後で知りました。
跡地から登山道に入ると「飛龍山」と書いた鳥居があり、地図は「飛竜山」になっていますが、
「飛龍山」が本当の山名なのかも知れません。
さらに進むと飛龍山神社の奥の宮があり、ここで「岩手の山150」ハンターのご夫婦に出会いました。
何と偶然にもこのご夫婦、昨日「駒頭山」に登ってきたとの話です。
話によると、本来はスキー場の中を登ることは本来は駄目らしいのですが、
五人グループなので何とか頼むと拝み倒して、無理に登らせてもらったとのことです。
この話を聞くと、やはり今日は撤退して正解だったようです。
このご夫婦から「お団子」をもらい、食べ終わって別れを告げてから、次の「三郡塚山」までプチ縦走しました。
眺望があるかと思い、三郡塚山から少し進んで尾根に出たのですが、
尾根の向こう側はシカ防護と思われる鉄条網が張られた植林地で、期待した風景はありませんでした。
次の「笠通山」は登山道が不明瞭な山みたいです。
登山口のある小峠林道に行く峠道は雪で通行止めなので、そのまま峠道から小峠林道に入り、
林道終点にあるらしい登山口を目指しました。
地形図を見ながら728メートルピークに登る方法はないかと考えて進むと、最初の伐採地の境が丁度、
728メートルピークに到達できそうな位置で、見上げると登れそうな感じです。
そこで728メートルピークに登り、稜線から「笠通山」に到達するルートで登ることにしました。
このルートは直登ですが、伐採地のへりを進むので、最初のピークまで迷うことがありません。
地形図を見ると、稜線に上がれば地形はなだらかで、稜線を伝って山頂に到達できそうな感じです。
早速、斜面に付いた鹿の足跡に導かれるように急斜面を登りますが、この急斜面を登る鹿の機動力に驚かされます。
最初のピークに達すると反対側の斜面も伐採のハゲ山で、次のピークの取り付きまで作業道が見えます。
作業道は膝のあたりまで積雪があり、雪を漕ぎながら作業道を進みます。
丁度この作業道にも鹿の足跡があり、足跡を追うように進むと、5頭の鹿が斜面を走り抜けて行くのが見え、
トレースの正体を見た感じがしました。
さらに823メートルピークを目指して笹薮を進むと、稜線沿いに鹿道があり、
この「鹿道」のお陰で、楽に笠通山の麓まで到達することができました。
後は、一気に雪の斜面を掻き分けて登り、ようやく山頂に到達しました。
帰りもこの鹿道を利用しましたが、山神の使いは鹿、この道を歩くと、
何か山神様の道を歩かせてもらったような気がします。
いつもは鹿の被害を問題にしていましたが、今日は鹿に助けられたような不思議な山行でした。
そして彼らの生活の一部見れたような、とてもいい山行となりました。
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