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今日は陸前高田の箱根山と大船渡の今出山に登ってみました。
三陸道も繋がり、沿岸へのアクセスが格段に良くなって、とてもありがたい事です。
最初の箱根山は、山頂の近くまで車で登れますが、やはり登山道で登らなくては登山にならないと思い、
気仙大工伝承館から登ることにしました。
立て看板や地形図には登山道が書いてありますが、
看板もなく、落ち葉のせいか今いち正規の登山道が分かりません。
仕方ないので、車道の適当なところから斜面に入り、適当に林の中を登ると、
丁度山頂の近くの駐車場に出ました。
あとは登山道を登り山頂に到着したのですが、
工事現場の延長を示すような簡素な標高プレートがあるだけでした。
てっきり市民の森なので、立派な山頂標識があるものと思っていたので、
これにはガッカリしました。
下山時も、やはり登山道が分からず、落ち葉の下に朽ちた木製の階段が見えたので、
登山道なのかもという感じでした。
2座目の今出山は、浄水場のところから出発したのですが、地形図を見ると、
結構距離はありそうです。
林道の入口にある鹿の防護網を上げて林道に入り、山頂を目指します。
今出山はかつて金山だったので、途中に事務所跡や映画館跡、
そして社宅跡なのか石垣もあり、当時の隆盛を偲ばせてくれました。
途中で鹿の群れに遭遇し、目の前を飛び跳ねながら登山道を登って行きました。
そして人間が来たので、「ピー」という警戒を示す鹿の鳴き声がしきりに聞こえます。
結構登ったあたりに「山頂まで4km」の標柱があり、
阿部陽子さんの本には二時間かかるとあったので、予想どおりの距離です。
山頂は長い道中の甲斐があり、眺望が大変素晴らしく、
光る大船渡の海が一望できました。
さらに、雪の五葉山も見えて非常に大満足の山頂でした。
下山は、つづら折の登山道に飽きたので、
地形図を見て、なだらかそうな尾根を一気にショートカットして登山道まで下りました。
途中、同じ場所でまた鹿の群れに遭遇し、今度は尾根を飛び跳ねて走って行きました。
今出山は以外に距離はありましたが、山頂の眺望が良く、いい山だったと思います。
無事下山して、三陸道のインターに向う途中で新しい防波堤を見ましたが、
海岸の風景が様変わりし、風情がなくなっていました。
自然に対して勝ち誇るような防波堤、
これを見ると「なぜ人間は自然に勝てないことを認めないのだろう」という気持ちになります。
三陸の山々はあの日、人々が流されていく様も、この防波堤が作られる様も眺めていたのでしょう。
帰宅の車を走らせながら、ふとそんなことを思い、
変わってしまった自然に悲しくなった山行でした。
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