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この山は山頂まで登山道が通じていないので、九合目に仮の山頂標識がある山です。
どうもこの「仮の山頂」というのが気に入らず、登山意欲が湧かない山でした。
しかし、調べてみると残雪期に「真の山頂」到達できるみたいです。
丁度、今日は気温が上がらないようなので、雪が腐らないと思い早速須金岳へGOとなりました。
今年は雪融けが早いようで、三月なのにもう山は残雪期の状況です。
今日は寒湯コースを選んだのですが、何故か登山口から登らずにスルーして、
沢沿いに進むという大失敗をしてしまいました。
途中で気が付いたのですが、今更登山口まで引き返すのも面倒なので、
そのまま斜面を直登して尾根まで登り、無理やり登山道に復帰しました。
登山道は途中のやせ尾根の上部までは雪がなく、標柱が所々に立っています。
しかし読み取れるのは三合目だけで、他の標柱は熊に破壊されたのか、表示版がありませんでした。
地形図から急峻なコースを予想していましたが、登るに従って雪のせいか傾斜がきつくなり、
吹きさらしの斜面は固雪なのでスパイクの爪が良く効きます。
想像以上に斜度がキツイので、緩そうな横に逃げてコースを取ろうとしました。
すると、パウダースノーのため股下までかなり深く踏み抜いてしまうので、
仕方なく、斜面にステップを切りながら慎重に急斜面を登りました。
尾根まで登ると「真の山頂」らしきピークが見えてきました。
ありがたいことに雪は積もっていましたが、ワカンを付けなくても足が沈まず、難なく樹林帯を突破し、
雪の吹き溜まりを越えて「真の山頂」1,253メートルピークに到達できました。
「真の山頂」には、当然山頂標識はありませんが、虎毛山や船形山などを見渡せて眺望良い場所でした。
下山の頃には気温が上がり、雪が腐って松の木のツリーホールをワカンで踏み抜いて、ヒャっとする場面もありました。
全体的な雪の状態を見ると、気温が上がらない今日を選んで正解だったようです。
今日は「真の山頂」に到達でき、この山に対する不満が解消できたような気がします。
今日は山頂にこだわった、とてもいい山行となりました。
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