それでも、何か「いい山に登りたい」との思いは抑えることができません。
そんな時、頭の中に秋田駒ケ岳が浮かびました。
この時間なら登れるかも知れないと思い、登山口のある国見温泉に急行したのですが、
到着時刻は午前11時近く、登山口から出発したのが丁度、午前11時でした。
今日の目的はニッコウキスゲを見ることと、去年悪天候で見ることができなかったムーミン谷を楽しむことです。
しかし、男岳分岐からムーミン谷に向うとガスで景色が良く見えません。
こちらに向う途中で見た山々にはガスが掛かっていたので、
恐らく秋田駒ケ岳もガスだろうと思ったのですが、悪いことに予想は的中してしまいました。
大焼砂の斜面にはコマクサが沢山咲いているのですが、ガスが掛かっていまいちの風景です。
しかし有難いことに、ムーミン谷を進んで行くとガスが晴れ、「今日は秋田駒ケ岳に呼ばれた」そんな感じがします。
お目当てのニッコウキスゲは男岳に向う急登の斜面に咲いていて、
これを見ると「夏山」の気分がしますが、もう8月、この花を見ると夏の終わりの足音が聞こえるようで、
何か切なくなってしまいます。
今日は時間もないので男岳を今日のピークとし、阿弥陀池には下りず、そのまま馬の背を登って横岳に向いました。
途中でシニアの女性二人組が立往生していて、横岳までの距離を聞かれました。
「まだ先だと思いますよ」と言うと、「横岳に近いと思って来たけど、先を見ると険しそうなので引き返す」とのこと。
どうやら、この道が馬の背と呼ばれるタイトな稜線の登山道であることを知らずに来たようです。
既に距離も進んでおり、丁度、後ろから来た女性登山者がエスコートすると言うので、
二人で女性登山者を挟む形で登山道を進み、無事、馬の背を通過しました。
女性登山者は焼森方面に向かうので横岳分岐で別れ、シニアの二人組みの登山者は途中まで一緒でしたが、
「先を進んでいいよ」というので、そのまま下山し、登山口に到着したのは午後3時40分。
その後は国見温泉の森山荘で湯船に浸かり疲れを癒しました。
遅い出発だったので早足の山行になるかと思いましたが、
予定した目標は全部果たせ、意外に充実したとてもいい山行となりました。
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