|
|
|
そんなことから、二週続で三界山に登ることになりました。
今年Tさんは厳冬期早池峰山単独登頂に挑戦したのですが、過酷な天候に遭遇し、凍傷を負ってしまいました。
Tさんは歩行スピードが速く、長距離に強いので、男性登山者でも適わないと思っています。
そんなTさんを「御神坂の女王」と呼んでいました。
今年の冬も焼走り直登など、岩手山の数々のコースを登って岩手山を極めたようです。
そして、その矛先を早池峰山に変えたところで、この事態に見舞われてしまいました。
聞けば、ハシゴ場から下りれないほどの突風で、ショルダーに付けた水筒が吹飛ばされたとのこと。
笑いながら話すTさんの話しを聞くと、良く無事に下山できたものだと思います。
恐らく当日の気温は、マイナス30度位はあったのではないでしょうか。
Tさんから早池峰山の計画を聞いた時、胸騒ぎがしたので、この山行を中止させれば良かったと後悔しています。
Tさんに会うと凍傷の跡は痛々しかったですが、意外に元気なので安心しました。
先週は気温が高かい日があったので、三界山の状況も様変わりしているのではと不安がありました。
しかし登ってみると、雪はそれなりにあり、変わった点は少し雪庇が落ちたことくらいでした。
今週も先週と同じ蟻巣山経由のコースですが、早朝で凍った急登の斜面をTさんは難なく登ってきます。
そして雪山は慣れているので、どんどんハイスピードでコースを踏破していきます。
先週苦労した大雪庇のところも難なくクリアーし、意外に早く三界山の山頂に到達しました。
Tさんは、三界山がもっと奥にあると思っていたらしく、意外にあっさりピークに達して驚いていました。
先週は雪で隠れていた三角点も、融けて姿を現し、遠くの焼石連邦も雪解けの黒い部分が増えていました。
この風景を見ると、もう残雪期も終盤、冬の藪山も終わりが近い感じがします。
もしかすると、今年最後の冬の藪山かも知れないと思いながら、Tさんと下山しました。
今年の冬山の武勇伝をTさんから聞くと、その内容の凄さから、山に執着できる精神の凄さに感心しました。
今年は早池峰山のハシゴ場を見ると、しばらくはTさんのことを思い出すことでしょう。
二週連続同じ山でしたが、凄い女性と登った山行でした。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する