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錫丈の森は、秋田の白岩岳から小杉山に向かう従走路上にありますが、このルートは整備されてやらず、難ルートです。
同行者Sさんに山頂プレートの作製をお願いしていたので、完成を待っての決行です。
最初の白岩岳は、登山口までが長いダートな林道なので秘境に向う雰囲気です。
白岩岳自体は登山道が整備されているので、少し倒木がありましたが問題なく山頂に到達。
残雪が残る山頂には、標柱に付いていた鋼製プレートがあるだけで、標柱自体は朽ちてありませんでした。
白岩岳から先は、未整備の本格的な藪コース。
登山道の終点から見える藪は背が高くて旺盛な感じ、屈指の難コースが予想されます。
藪の中に前に登った登山者のピンテが見え、それに誘われるように藪に突入しました。
白岩岳の山頂直下の藪は太くて固いのですが、尾根の下側に曲がっているので、滝を下るように藪を漕いで下ります。
下り終えてもまだまだ背の高い藪が続き、尾根沿いに登山道があったとは思えません。
この状況では、錫丈の森まで行くのは、かなり厳しいように思えてきました。
同行者のSさんは、プレート設置を楽しみにしているので、錫丈の森まで行く気満々。
夕方の6時ころまで明るいので、錫丈の森まで行けそうだと言いますが、下山の時間まで考えていないようです。
暗くなればピンテを探すのは困難、ここは無理をせず、今日の最終到達点を兎森にしました。
兎森のピークが見えると藪も低くなり、細い踏み跡らしきものもあり、
ようやく今日の最終目標である兎森に到着したのが、お昼の12時少し過ぎ。
天くらでは、午後はA判定の天気でしたがお昼から雨は本降りになり、この先の藪の状況も分からないので、
今日は錫丈の森を諦めることにしました。
兎森山頂の落葉の中から、秋田県と高山植物採取禁止のプレートを発見しましたが、兎森のプレートはありませんでした。
下山も、白岩岳の山頂直下の藪が曲者で、滝登りをする感じに藪を漕いでいくので中々前に進めません。
白岩岳まで登り返して登山口まで下る最中に、チクリと背中を虫に刺されたような感じがします。
登山口まで下り、背中を触ってみると、アンダーシャツが背中に引っ付いたところがあります。
急いで同行のSさんに写真撮影してもらうと、マダニがシャツの上から食い付いていました。
これは大変と急いで下山し、病院の救急外来へ。
受診した医師から外科手術を告げられ、頭が真っ白になった瞬間、
マダニが噛むのを止めたようでシャツが背中から離れ、間一髪のところで助かりました。
担当の看護婦さんは完全な形のマダニは珍しく、研究材料にすると喜んでました。
結局、急患だったので高い受診料を支払うことになり、またしても高くついた藪山になってしまいました。
目標の錫丈の森は藪のまだ先、次回は果たしてこの森に辿りつけるのか。
アドベンチャーな藪山の興味は尽きない感じがします。
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