|
|
|
この山は自然保護のため、わざと登山道の整備をしないので、屈指の悪路と言われた山です。
そんなことから、覚悟してピン付長靴を購入して登山の準備をしていました。
ところが、最近の山行記録で泥濘地帯にマットが敷かれ、登山靴で登頂できるようになったとのことです。
これは早速登らねばと思い、早朝から登山口のある猿倉温泉に向かいました。
登山口の駐車場は小さくて、ギリギリ最後の一台。
登山口のコース看板には、最低限の登山道整備なので、上級者向けのコースとの解説が。
どの程度整備されているのか、興味津々でコースに入りました。
最初は、道路の面影を残す石積みのある広めの登山道。
矢櫃橋を渡ると、道は登山道らしくなりましたが、道が水没したり、マットのない泥濘地帯や、
洗掘で細くなったところなど、所々にかつての悪路の痕跡が見られました。
全体的に、ガレて歩き難いところもありますが、登山靴で普通に歩けるようになったので大感激。
かつて屈指の悪路と言われた登山道が、こんなに整備されていたとは驚きです。
もう一つの驚きが、歩行距離が往復22キロもあるのに、累計高度がたったの794メートル。
櫛ヶ峯への急登だけが登りで、あとはほとんど水平移動ということだからなんでしょう。
イメージするなら、山頂の麓までやさく導かれ、最後の急登で絞られるといった感じでしょうか。
櫛ヶ峯自体は山頂まで急登ですが、最初に見えるのは偽ピーク、その先の草紅葉の中を進むと山頂に到着。
ここも、かつては藪帯だったようですが、刈払いされて、問題なく登れるようになっていました。
山頂からは、雲海に浮かぶ岩手山や近くの岩木山、十和田湖周辺の戸来岳や十和利山が見渡せ、とてもいい眺めです。
少し遅れて、追い越してきた登山者が到着。
会話をすると、東北100名山に挑戦している宮城の方で、
この方と東北100名山と宮城県の山の話題で盛り上がり、1時間近く山頂で過ごしてしまいました。
この方の東北百名山は残り一桁、今回は青森の山を制覇する目的だったようですが、明日は雨で、残念がっていました。
下山時は、中々登山口に着かず、改めてこのコースの長さを痛感しました。
けれども南八甲田は周りの自然に野生味があり、北八甲田よりも、風景に野生を感じました。
折角、櫛ヶ岳のためにピン付き長靴まで買ったのですが、
藪山返上の登山道整備で、ピン付き長靴を使う機会はなくなりましたが、
狙っていた山が整備され、何か嬉しくなる山行でした。
私は2009年の8月に猿倉から旧道を櫛ヶ峰に登りましたが、とにかく凄い道でした😱
薮に覆われて視界は効かず、倒木はあるし石はあちこちにゴロゴロ転がり、道はV字状にえぐられた場所もあり歩くのに非常に難儀しました。
歩きやすかった場所は湿原に設けられた木道と櫛ヶ峰への最後の登りぐらい。
湿原と櫛ヶ峰は綺麗でしたが、往復11時間も要してくたくたに疲れました。
日記を拝見して整備されたと聞いてびっくりしてます。このままでは遅かれ早かれ歩けなくなるだろうと思っていただけに良かったです😄
コメントありがとうございます。
そうなんです、屈指の悪路と言われた櫛ヶ峯が、普通の山になった感じがする登山道でした。
私も11時間を覚悟して、ピン付き長靴まで買って準備したのですが、今回は休憩時間も含めて8時間ほどで往復できました。
こういう場面に出くわすと、登山道整備のありがたさを強く感じます。
地元関係者の中に、遅かれ早かれ廃道になることに危機感をもった方がいらしたんですね。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する