当初、仙人峠から蟹が岳経由で片羽山の雌岳に登る計画で出発したのですが、
仙人峠に到着すると、蟹が岳への道路は釜石鉱山事務所のゲートで閉ざされて、アクセスできませんでした。
さらに地形図で予想していましたが、山の傾斜も相当に急な感じだったので、蟹が岳を諦めて、
遠野市と陸前高田市の境にある、高清水山に予定変更しました。
出発点の仙人トンネル入口にある広場に到着すると、公衆トイレの橋が朽ち果て、峠の凋落を連想させる風景です。
釜石道が完成するまでは相当の交通量があった仙人峠も、今ではひっそりといった感じがします。
この山は旧釜石街道を途中まで辿りますが、この山に来て、旧釜石街道が遊歩道として残っていることを知りました。
途中までの旧釜石街道は、街道というだけあって、広くしっかりした道です。
ピークの旧仙人峠に祠があり、中を覗くと中は空っぽでしたが、構わずに参拝しました。
ここから分岐して高清水山に向って稜線を進みますが、この先は地形図上登山道のないコース。
稜線はアップダウンを繰り返し、小ピークは雪が深く、鞍部は風で雪が吹き飛ばされて岩が露出しています。
このため、雪の深いところはスノーシューを履き、岩が露出しているところは脱いでと、中々面倒でした。
途中の斜めトラバースの斜面には、藪にピンテが付けられて、コースが示されていました。
登り始めは晴れていましたが、途中から天気が崩れ、気づくと周りの山は真っ白で見えなくなっていました。
さらに雪も降り始め、天候はさらに悪化していく感じです。
山頂に向う際、1010メートルピークから進んで行くと、左側の稜線を進めば山頂ですが、
右側にも稜線があるので、そちらを山頂と勘違いして進まないように注意が必要です。
山頂に到着すると藪山プレートがありましたが、かなり高い位置に設置されていました。
当時、この位置に藪山プレートを設置する程の積雪量があったのであれば驚きですが、
単に木が生長して位置が高くなったことも考えられます。
もしそうだとすれば、設置から、かなりの年数が経っているということなのでしょう。
山頂自体は木に囲まれて、眺望がありませんでした。
今年は今のところ雪が少なくて、藪山の季節なのに、春山のような山がありました。
今日は旧釜石街道を辿り、高い位置にある藪山プレートを見て、時の経過を感じさせられた山行となりました。
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