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そんな訳で今日は高山を諦め、里山に登ろうかと思ったのですが、何故か無性に早池峰山に行きたくなりました。
でも、自宅から見える早池峰山の山頂は雲に隠れ、山頂は暴風の予感します。
それでも、早池峰の女神が呼んでいるなら何とかなると思い、早速、門馬口に向いました。
登山口までの林道は砂利道ですが、整備されて前より走りやすくなっていました。
悪天候のためか登山口には車が二台だけ、今日も静かな山行になりそうです。
五合目まで握沢の音を聞きながら登山道を進むと、今は登れない河原の坊の面影を感じます。
そんな面影があるこの場所は、私の好きなコースです。
5合目の鳥居をくぐると、霊山である早池峰山に侵入する感じがして、この場所も好きなところです。
7合目あたりから残雪が出現し、どこで軽アイゼンを履こうか迷っていると、
「途中で女性の方を見ませんでしたか」と女性登山者の方に呼び止められました。
聞くと関西から来た方で、相方を待っているが来ないとのこと。
8合目の手前で追い越した登山者のことだと思い、そのことを話しました。
相方の方は登山歴が長いらしく、追い越した時の様子は普通だったので、心配ないと思い、
その方と別れて先に進みました。
少しすると、下から女性の話し声が聞こえてきたので、どうやら無事に合流したようでした。
途中に、いつもの長い雪渓がありましたが、周りの風景はガスに覆われて真っ白。
関西の方は初めてのコースという話だったので、お節介と思いましたが、雪渓のルートを間違えないように、
ピンテを増設しておきました。
樹林帯が低くなると、モロに強風を受け、ガスで真っ白な風景の中、をようやく山頂に到着しました。
早速、今年最初の早池峰神社奥の宮を参拝し、今年の早池峰山での活動の無事を祈りました。
参拝後は風を避け、岩陰で昼食を食べましたが、風はどんどん強くなったので、先ほどの女性登山者達が心配でしたが、
ほどなくして無事山頂に現われました。
何と、ザックカバーを途中で落としたらしく、一人の方に拾っていただき、助けてもらいました。
この悪天候でも、お金を掛けて来たのだから登らない訳にいかないと女性登山者の方は言っていましたが、
この悪天候では、あまりいい思い出ならなかったのではないでしょうか。
今年最初の早池峰山、ずっと登頂意欲を失っていましたが、女神を参拝して憑き物が取れたようで、
ようやく山への気持ちが正常に戻った気がします。
やはり、今日は悪天候でも、この山に来なければならなかった理由が、これだったような気がします。
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