鳩ノ峰は、五葉山の楢ノ木平コースの途中にある山なので、通過点のような山です。
今回は、鍋倉峠から鍋倉山、鳩ノ峰、そして時間があれば五葉山にも登りたいと思いました。
鍋倉峠から五葉山までは、地形図上では破線ルートが描かれています。
ところが、鍋倉峠の破線ルートが始まるところは急な斜面で、
とても登山道があったとは思えない地形で、当然、登山道らしきものは見当たりません。
仕方ないので急斜面を稜線まで登って見ると、ここも尾根上に低い笹原が広がるだけ。
恐らくルート上に付けたであろうと思うピンテが、道の名残りを示していました。
雪が少し積もったこともあり、鍋倉山までは明瞭な登山道は分からず、尾根の鹿柵に沿って進んで鍋倉山に到着。
見回すと、鹿柵の向こう側に青いプレートを発見。
プレートの字から「さちGプーレート」だと思い、少し戻って鹿柵を越えてプレートを確認。
するとやはり「さちGプーレート」。
次に目的地の鳩ノ峰に向いますが、このルートも積雪で登山道がよく分かりません。
それでも適当に進んで鳩ノ峰に到着。
地形図では「鳩ノ峰」なのに、標識の方は「鳩ケ峰」、どちらの名前が正しいのか分かりませんが、
個人的には「鳩ケ峰」の方がカッコいいので、「鳩ケ峰」と呼ぶことにします。
次は主峰の五葉山ですが、少し開けたところから樹林帯に入ると雪が多くなり、
さらに倒木が多くて道を塞いだり、隠したりするのでルートに悩むところが出てきました。
時計を見ると時刻は12時を過ぎていて、五葉山の稜線までは、あと30分位は掛かりそうな雰囲気です。
この日の日没時間は16時15分。
鍋倉峠から下はルートが不明瞭で、暗くなって尾根を間違えると危険なので、15時には下山したいところ。
これは時間切れだと判断して五葉山を諦め、13時まで登ったところで昼食を食べて下山することに。
下山の方はいたってスムーズ。
ところが、鍋倉山から少し下山したところで突然猟銃の音がして、鹿の群れが眼の前を逃げて行きます。
丁度、登ってくる時も歩いた低い笹帯を歩いていたので、これを見て嫌な予感が。
鍋倉峠まで下山すると予感は的中、ズボンにマダニが沢山付いていました。
これを見て、この部分のルートが廃れた理由が分かった気がしました。
これが暑い時期だったらと思うとゾッとします。
正に危機一髪、寒い時期でマダニの動きが鈍く、噛まれずに済んだようです。
鍋倉峠から鍋倉山の区間はこんな危険なところがあるので、登山者の方はお気をつけ下さい。
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