何と、その五番森が定例山行の山に選定されてしまい、一大事です。
聞くところでは、夏場の五番森。
100m進むのに3時間掛かるという噂の高難度籔山らしいのです。
軽い気持ちで選んだことに責任を感じ、今日は現地調査を兼ね五番森へ。
今回は、以前から計画していた冷水山を経由して五番森のピークを目指すというもの。
夏場は激藪の冷水山、果たして冬季は無事通過させてくれるのか。
先週、地森を下山してからアクセスの林道の状況は偵察済みでしたが、肝心の出発点をどこにするか悩みます。
少し林道を進んで出発点を探すと、スロープ状の昔の林道跡を発見し、そこから冷水山の尾根に取り登り始めました。
夏は激藪の冷水山ですが、雪で籔が倒されて別の山のようです。
山頂までは尾根を直登するのですが、これが中々の急登で、定例山行で登るには△印といった感じです。
山頂手前は日当たり良いのか地面が出ていたので、スノーシューを脱いで冷水山の山頂に到着。
ここも雪で籔が倒され、スッキリした山頂になっていました。
今日は10時から登り始めたので、気温が上昇してベタ雪になり、スノーシューに付いて重くなって大変です。
もう少し早い時間から登ればよかったと、この状況を反省しました。
山頂から少し進むと、今度は木の幹に赤文字で「冷水山」と書かれた山頂に到着。
地形図では696ピークが冷水山なのですが、こちらが真の山頂と主張しているみたいです。
五番森までは二つのピークを越えますが、674ピークはピークを踏まずに横トラバースで通過。
次の802ピークまで来て、ようやく五番森が近づいてきた感じがしました。
ここまでブナ林の中を進んできましたが、雪面の所々に籔が顔を出し、夏場は激藪なのかもしれません。
五番森に向う稜線に到達して空を見上げると、V字形の飛行機雲が空に浮かび、今日の山行の勝利宣言のようです。
そしていよいよ五番森の山頂直下に到着すると、目の前には地形図どおりの壁のような雪面が立ちはだかりました。
登る方向が風下なので、ゆるい尾根の上には乗り越えられそうにない大きな雪庇が出ています。
反対側は谷で、こちらは下って隣の尾根に登り返すのが大変そうです。
色々と悩んだ末、覚悟を決めて目の前の尾根を登ることに決めたのですが、登ってみると、やはり中々の激急登。
登りながら雪庇が発達していないところに狙いを定め、何とか山頂に向う尾根に取り付きました。
尾根まで登って見渡すと、先週登った地森までの稜線、その先の秋田駒ケ岳から岩手山まで連なる稜線。
反対側はモッコ岳から沢尻岳、その先の羽後朝日岳へ続く稜線が連なって見え、もの凄くいい眺めです。
尾根は広く感じますが、雪庇で広くなっているので端には近寄らず、そのまま尾根伝いに進んで五番森に到着。
山頂は広く平らな地形で、山頂プレートは見当たりませんでした。
尾根で見た風景が山頂からも見渡せ、思い出に残るとてもいい眺めの山頂でした。
下山は登ったラインを下るか、ゆるい隣の尾根から下るか迷いましたが、
隣の尾根だと渡渉になるので諦め、登ったコースを注意しながら下り、あとはピストンで下山しました。
今回のコースは急登が多く、中間は緩やかですが、やはり山頂手前の急登が難所で、
定例山行にはお奨めできないという結果でした。
五番森、やはり冬季でも手強い山でした
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