前から狙っていた羽後朝日岳の奥にある志度内畚、このメールに急かされて登ることに。
羽後朝日岳までも長いのですが、その奥までとなると長丁場を覚悟して、早朝の5時30分に集合して出発です。
この山を岩手と秋田、どちらのルートから登るか迷いましたが、ルートが途中まである岩手側から登ることにしました。
沢尻岳までは、少しでも距離を短縮するため冬季ルートを使い、渡渉してから尾根に取り付きました。
地形図上では緩そうな尾根のはずでしたが、現地は中々の急斜面。
ルートは正規ルートと合流する手前で平らになって緩くなり、後は正規ルートを辿って最初のピーク沢尻岳に到着。
次の大荒沢岳へは一旦下り、積雪の急斜面を登って次のピーク大荒沢岳に到着。
ここの山頂標識は、が雪面から出ていて、山頂からは和賀岳の奥に鳥海山が浮かんでい見えます。
来たルートを見返して、帰りは苦労しそうだと同行者のG氏に言うと、
「ここまで来て、何を今更」といつもの会話。
次は少し長い急登を凌ぐと三座目の羽後朝日岳に到着。
羽後朝日岳の手前から志度内畚へ続く稜線を見ると、凄く急な雪尾根で繋がっているように見えます。
一瞬、尾根に取り付けるのか不安になって、羽後朝日岳の山頂から少し下りて地形を偵察すると、
地形図どおり緩く尾根が繋がっているようなので、まずは一安心。
いよいよ目標の志度内畚を目指し、未踏ルートに突入。
まずは羽後朝日岳の西側の雪が融けた草付きの斜面を下り、志度内畚に向う尾根に取り付きます。
後はジグザグに尾根伝いを進みますが、気温が上昇して雪質も少しずつ緩んできました。
尾根は藪尾根で、籔が濃いところは横トラバースして進みます。
志度内畚の手前まで来て、その山容を見ると、畚ではなく、端正な形の山に見えます。
そして尾根は山頂手前で大きく下り、そこから山頂に向って登りますが、
下る斜面はハイマツ帯、山頂に向う斜面も籔が出ていて、うねりながら登りました。
そして念願の志度内畚の山頂に到着。
さっき登った羽後朝日岳が遠くに見え、田沢湖も近くに見えて、とても眺めのいい山頂です。
同行者のG氏の方は、自作の山頂標識を設置して満足そうです。
下山は籔尾根を慎重に進み、羽後朝日岳まで登り返すと、正規ルートに戻った気がして、まずは一安心。
地形図ではそんなに距離がないように見えましたが、歩いてみると志度内畚までは結構距離があったように感じました。
その後は羽後朝日岳を下り、大荒沢岳と沢尻岳の登り返し、登りに使った冬季コースの急斜面を下山しました。
流石に今日は長丁場でしたが、G氏の催促メールがなければ、今季の志度内畚はなかったかも知れません。
G氏は、この冬一番のキツイ山だったと言っていました。
4座に登るこの山行、確かにキツイ山行でしたが、西和賀の山を十分に楽しめた充実の山行でした。
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