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登るのは、分県ガイド「宮城県の山」に掲載されていた峠田岳です。
この山は、かつて登山道があったようですが、今は整備されず藪山になっているとのことです。
しかし藪山と聞いて、逆に興味が湧いてしまいました。
この山は、冬に攻めるため積雪を待っていましたが、丁度水曜日に雪が降り、七ヶ宿スキー場も小雪のため18日で営業が終了。
条件も揃い、今日に至ったわけです。
七ヶ宿スキー場の駐車場に着くと山頂はガスに覆われて見えませんが、まずは1066mピークを目指して出発。
麓のあたりは小雪で、歩くと地面の感じが直に登山靴に伝わります。
これではスキー場が営業できないわけです。
スキー場の中央コースをトップまで登り、そこから藪が出たコースをゲレンデトップまで登りまが、これが中々の急斜面。
チェンスパイクしか付けていないので、滑ると危険だと思い脇の林に入ってみると、こちらも中々の藪です。
結局、まだましな藪のゲレンデに戻り、まずはゲレンデトップに到着。
途中、スライドした男性登山者から、1066mピークから先は激藪で、
「行くのを止めようかと思った」ということです。
この話を聞いて少し不安になり、ゲレンデトップまで登ってみるとその上が藪で、いよいよ籔漕ぎを覚悟。
しかし、進むと藪は少しだけで、そこを抜けると1066mピークまで藪が開け、冬で籔山が開いた感じがするコースでした。
しかし、開いていたのは1066mピークまでで、期待した積雪も粉雪なので藪山の嵩上げにはならず、雪庇も予想より狭いものでした。
ただ藪の方は、木の間に生えた薄藪がうるさい感じですが、激藪ほどではありませんでした。
1066mピークまで登ると、木々が樹氷未満霧氷以上といった感じに凍りつき、とても綺麗な白い風景になっていました。
その氷ついた藪を、避けたり漕いだりしながら痩せ尾根を上下して、山頂まで進みました。
ようやく到着した山頂の三角点は雪に埋もれて発見できません。
下界も麓で見たとおりガスに覆われて全く見えず、苦労した割にはあっさりとした山頂でしたが、記念にピンテを付けて引き上げました。
峠田岳は、分県ガイドの初版と第2版に載っていた山ですが、
登ってみると、1066mピークから先に登山道があったとはとても信じられない印象でした。
次に、時間があったので寒成山に向いました。
こちらも過去に分県ガイドに掲載された山ですが、とてもマイナーな感じの山です。
当初、林道を使うので楽勝の山と思っていましたが、
飛不動尊を参拝して林道に向うと、伐採作業が行われ、運搬車が走ったお蔭で林道は泥の底なし沼状態。
歩くと登山靴が地面にめり込み、とても歩けた道ではありませんでした。
そこで計画を変更して大きく伐採現場を迂回し、山頂に向う尾根に取り付き、
山頂に向う尾根は意外に急登で、脇が切れ落ちているところもあり、雪で滑らないように気をつけて進みました。
山頂は眺めが良くて、冬の七ヶ宿ダムが綺麗に見え、これは意外いい風景でした。
後日、分県ガイドの初版を読む機会がありましたが、1066ピークから先は元々登山道はなく、
残雪期の4月頃なら、たやすく登ることができると書いていました。
どうりで、1066ピークから先は登山道の痕跡がないわけです。
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