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実際、私も現時点においては、デジタル専用レンズは標準ズーム1本のみで、あとはフィルムカメラで使用していたレンズをそのまま継続して使用しています。
今回紹介するのは、そのうちの1本、SMCペンタックスFズーム70-210mmF4-5.6です。
ペンタックスは1987(昭和62)年、ミノルタα-7000に遅れること2年、ようやく本格的なAF(オートフォーカス)カメラ・PENTAX SFXを発売しましたが、同時に発売された交換レンズの1本です。
このSFXというカメラは、それまでのペンタックス「らしさ」など微塵もない(あくまでも「個人の感想です」…笑)大型でゴツゴツした野暮ったいデザインで、後発にもかかわらず新機能は内蔵ストロボぐらいのため、然程売れなかったと見え、交換レンズも大部分が中古市場で投げ売り状態でした。
このレンズも発売当時の定価は59000円でしたが、私所有のものは「カメラのキタムラ」の中古コーナーで11000円だったかで売られていたのを「救出」(笑)したものです。
さて、このレンズ、ペンタックスファンの間では「隠れEDレンズ」の異名で知られています。
何枚目に何枚のED(特殊低分散)レンズが使用されているかは不明で、元ペンタックス社員・中村文夫氏の著書「使うペンタックス」によれば、「高性能化ではなく小型化のためEDレンズが用いられたのでレンズ名称にEDの文字はない」由ですが、デジカメでの使用にも十分堪えうる光学性能です。
ただ、カメラ内モーターでレンズ内のシャフトとギアを作動させるタイプのため、AF撮影の際、ピントリング作動時に「ギュイ〜ン」と「破壊音」ともいうべき音が発生し、鳥や小動物を至近距離からAFで撮影することはほぼ不可能という欠点があります。
写真は左から、デジカメ購入によってほとんど「呪物」と化してしまった(笑)PENTAX LXに装着した状態の本レンズで、結構シュールな取り合わせですが、これもKマウントならではの「芸当」です。
中央は、昨年10月11日付の山行記録の代表写真ですが、最短撮影距離が1.1mと比較的短いため、ある程度の大きさの花ならマクロ撮影可能で、背景のボケ味もこの時代のズームレンズにありがちのキツいものではありません。
右は、1月25日付の山行記録の1枚ですが、逆光にきらめく海面もEDレンズの効果か、色にじみがありません。
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