以前、日記に東野圭吾の「あの頃ぼくらはアホでした」という本が面白かったと書いたところ、この日記を読んだヤマレコユーザーさんから、面白かったお礼にタイトルの本を紹介していただきました。
石光真清。
初めて聞く名前でした。
中公文庫で次の4冊の本があります。
1.城下の人
2.曠野の花
3.望郷の歌
4.誰のために
石光真清という人の手記を整理して、この4冊のまとめたものでした。
手記は、明治元年に始まって大正、昭和の初めまでの記録です。
熊本に生まれた著者は、幼年期に西南戦争を体験しました。
その頃、西郷軍が熊本に来て、熊本城の鎮台兵と戦っているところを丘の上から眺めていた様子などが書かれて、西南戦争の様子が生々しく伝わってきました。
その後、士官学校から軍人になり、日清戦争、日露戦争と激動の時代の体験します。
その頃は、シベリアの進出して朝鮮半島を伺うロシアの脅威に対応すべく、諜報活動に身を投じました。
その様子も、フィクションでないだけに、感心せずにはいられませんでした。
当時、最強国のロシアに戦争をいどんで勝ったのは奇跡的だと思えました。
物量に勝るロシアに、身を挺しての戦い。
屍を重ねて陥落させた旅順要塞、等々。
(興味のある方はお読みください)
読み終わって、当時の人は国や家族を守るという気概を持っていたのではないかと思いました。
今、私たちの国は、隣国から軍備を着々と増強している国から圧迫を受けています。
隙あらばと伺う国に対しては、やはり戸締りをしっかりして、手を出すと痛い目にあうということを知らせる必要があると思います。
チベットのようにならないためにも。
私は国粋主義者でもなんでもありませんが、国が侵されないような備えはしっかりしておくべきだと思いました。
明治から昭和にかけての実体験にもとづくもので、激動の時代の側面がうかがえました。
こういう本を読むのもいいのかと思いました。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する