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2018年07月23日 02:13老人と山全体に公開

雨具もないのに雷雨に遭遇

先週足を伸ばしそびれた大マテイ山はそのうちにと思っていましたが、この年になるとそれでは永遠に行かないことになりそうなので、思い切って21日(土)も上野原駅からバスに乗りました。またまた1番乗りで、松姫峠まで1人貸し切り状態、運転手に申し訳なかった。それにしても遠かった。6.30分家を出発、接続がスムーズにいって松姫峠着10.19分、4時間近く掛かっている。これを往復、なんか山登りより疲れた気がします。

今日の予定コースは、松姫峠〜大マテイ山〜大ダワ〜モロクボ平〜小菅の湯
いかにも歩き甲斐がなさそうで自分でも意気が揚がらず、先週の消化試合といった感じです。仕方なく同じ道を辿り始めましたが、そのうちいつもの調子にもどり、大マテイ山も難なく踏み、大ダワから順調に下り始めました。

小菅の湯でゆっくりしようなどと考えて歩いていると、雲が多くなり日が陰ってきたことに気づきました。なんか晴れから曇りに変わるという単純な天気の変化でなさそうな雰囲気が感じられます。素人の私でも微妙にその辺の違いが肌で感じました。妖しい気配です。嫌だな、ひょっとすると天気予報でよく言われている「山間部では一時にわか雨があるかもしれません」というのかなと気がかりになってきました。とにかく急ごうと足を速めましたが、そのうち果たして、ゴロゴロ と雷の音が、まだ少し遠いようですが鳴り始めました。段々近寄って来ます。念のため熊鈴をザックの奥へ仕舞い込みます。いきなり近くで ガーン 、バリバリバリ とでかい音が鳴り響き震え上がってしまい、ザックを道ばたへ置き少し離れたところで腰をかがめました。尾根道でないし、こんな樹木の密集したトラバース道なら大丈夫だろうとは思いますが、やはり怖いです。合間を見て歩いたり、雷鳴に身をかがめたり(それでは遅すぎる?)、空砲のまま去ってくれればと思いながら歩いていたら、なにやらパタパタと音がし始めました。雨が来たようです。樹木が遮りまだ身体に当たっていないので、このまま止んでくれればいいがと期待していたら、そう甘くは行かず、頭や肩にも雨粒がどんどん当たり始めました。雷鳴も激しく、稲妻が七つ石山や鷹ノ巣山方面に光るのが見えました。あの辺りの尾根を歩いている人はどんな怖い思いをしているだろうと想像できます。

ところで、私は、雨具を携行しておりません。日帰り山行では準備したことがありません。天気予報が晴れの時しか山へ出かけないからです。雨具は、三種の神器のひとつに数えられているようですが、私は、高いお金を払って購入した雨具を日帰りの山行きで必要としたことはこれまで一度もありませんでした。唯一着用したのは、北アルプスを数日掛けて縦走したときの一日だけ、それと雨の高尾山で試用したときです。

しかし、今日はやられました。そういえば出がけに、あれ、今日の天気予報は確認していなかったな、とちらっと頭に浮かびましたが、こんな猛暑日が続いているのでそれ以上気にはしませんでした。また、松姫峠をスタートするときからも、今日は来ない方がよかったかもしれないなどとなんか気が乗らなかったのもいつもと違っていましたが、やはりこんなトラブルが待ち受けていたのです。予感がしたのでしょうか。

それはともかく、少し雨が降り始めた段階で、せめてザックは防いでおこうと思って、はたと困りました。今日は、カバーが購入時から装着されているザックではない方のザックを背負ってきていました。仕方がないので、ビニールシートを肩から掛け端を首にまわして手で押さえながら歩くことにしました。雷鳴が轟き渡り、雨脚は強くなってきます。樹木も防ぎきれず雨がもろに身体にあたります。帽子やシャツは、もともと汗でビショビショなので雨があたっても状況が余り変わりません。むしろ熱気が少し減って楽なくらいです。ズボンは替えがないので濡れると困るため少し前屈みになって歩きますが、余り効果はないようです。こうなったら速乾性を信用するしかありませんが、まあペラペラの夏用だから何とかなるだろうと深刻に考えないようにします。

ずぶ濡れになりながら急いでいると、尾根へ登る道と左へ下る道との分岐に差し掛かり、雨の中どっちにするか立ち止まって迷いました。左へ下る道を選んだら、果たして巻き道で正解でしたが、こんな天気の最中に余計な気を遣うことに神経が苛立ちます。モロクボ平はまだかまだかと焦りながらどんどん歩いて行ったら、古い標識が目に付きました。直進は田元、右折は小菅の湯を示しています。ここがモロクボ平かどうかわかりませんでしたが、とにかく早く小菅の湯に着きたいので右折しようとしたら、その入口に横木が何本も置かれて通せんぼうをしています。山道でよく見かける進入禁止の合図です。ああ、困った、こんな時にどうしよう、ここがモロクボ平でなかったら変なことになりそうだが、と大分迷いましたが、もういちかばちか、なんとかなるだろうと進入禁止を乗り越えて進んで行きました(もっと周囲をよく観察しておけばよかったかも)。途中、横木が道の数カ所を塞いでおりましたので引き返し掛けましたが、思い直して進みました。それらは、単なる倒木だったかもしれません。そのうち林業作業中のような場所があったので、そのための進入禁止だったのでしょうか。

やがてうんざりするほどのつづら折りを下って、集落へ下山したときは、すでに雨は止んでいました。やれやれと安堵し、無事小菅の湯に到着できました。替え衣類は、スタッフ袋の中で無事でした。ズボンは、ぐっしょり濡れていましたが、風呂からあがってぶらぶらしているうちに乾いてしまい、いい雨除けになったびしょ濡れの帽子は、バスの中で膝の上に置いているうちにすっかり乾いてしまいました。登山用衣類はすごいと実感できました。ただ、ザックは、家に着いたときでもじっとりしていて、中の物も濡れていました。携帯電話やカメラもしめっていましたが、故障しなくてよかったです。地図はかなり濡れていました。今日は、ザックの丸洗い、小物を全部部屋に広げて清掃などして休養です。

雨具の準備なしで雷雨に遭遇、不心得者のそしりは免れませんが、経験できてよかったです。
普段から、雨具なしで雨にあったらどうなるのだろう、いろいろ考えてはおりました。実際にその目に遭って身をもって経験しないと判らないことだが、夏の低山日帰りならなんとかなるのではないだろうか、雨に濡れるだけのこと、死にはしない、駅に着いて着替えればいいではないか、ただズボンがどうなるかが問題だな、ズボンの替えを携行するのも大げさだし、という程度です。それで今回の経験をしてみて、まあ、そんなもんだなと納得です。事前の想像とおりです。すなわち、ザックカバーを失念したことは大失敗だが、雨具はあえて携行しなくとも可

ただ、雷はマジで怖かった。
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