こんな山行きに誘われたら

昨日、高校時代の同級生９名が集まって暑気払いをした。毎年徐々に人数が減ってきた。といっても、片田舎の小さな高校で卒業生が１００名、うち東京近辺在住が推定３５名位なので、８０才到達者を交えた現在では、まあまあの人数かもしれない。

当然、あと何年生きられるか、という話も出るが、みんな曖昧なことを言う。実際それは自分でもわからないから仕様がない。中に「俺は絶対９０才まで生きるぞ！」と声高に叫んでいた奴が居たが、そのうち大人しくなった。ふと気が付いたら、椅子に座ったまま寝込んでいた。解散のときももうろうとしていたので一寸心配してしまう。

それはさておき、出席者のなかで山歩きをしているグループがあり、前から一緒に行こうと誘われているのだが、恐ろしくて参加できない。みんな呑べえばかりなので、山歩きなのか、飲み歩きなのか、わからないからだ。

リーダーは、現役当時ツアー山歩きの添乗員をしていたので、山には詳しい。北アルプスのこともよく知っているが、地図に載っていない近郊の丘陵ハイキンングコースにもやけに詳しい。しかし、同級生を丘陵歩きに連れて行ったときは、酒好きなので、酒が入るとリーダーでなくなってしまうらしい。

最近の山行きの模様が話に出た。
歩行も終盤に差し掛かったので、道ばたで宴会となった（いつものこと）。各自ザックに詰めて持ち寄った焼酎や日本酒やつまみをいっぱいに広げ、いつもの調子で差しつ差されつ賑やかに盛り上がって、再び歩き出したらリーダーが道ばたの草むらに倒れ込んだ。飲み過ぎで足をとられたのだが、助け起こしてもよろよろして歩けない。タクシー会社へ電話したが（タクシーも入って来れる道らしい）、みんなリーダーの後を歩いているだけなので現在地を特定できない、リーダーはもうろうとしている、それで仕方なく近くの駅まで抱えて無理矢理歩かせた。大変だった、わっはっは。
という調子

いつもこれに類した話ばかりなので、恐ろしくて参加できない。目的は、いかにして美味しく酒を飲むかということらしい。もう年なのだからそんなことは止めろ、ともいえず、一緒に、わっはっは、と愉快に笑った。

まあ、老い先短いのだから、これもありかな・・・くそまじめに過ごすより楽しく愉快に！
でもやはり参加できない。酒はあんまり飲めないし