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2019年05月06日 15:07道迷い全体に公開

大寺山でのルートミス検証へ

昨日、奥多摩の大寺山へ行ってきました。

昨年10月7日に大寺山から陣屋へ下山中にルートミスをして森の中を下ってしまったのですが、その原因がいまひとつ腑に落ちなかったので、もう一度念入りに歩いてみようこうと思い立ったのです。

当時の日記に書いたようにこれまで漠然と自分のボケが原因と思い込んでいたのですが、あれこれ当時の模様を何度も振り返っているうちに、なにかしら納得のいかない点が生じてきたのです。

何故あのような崖地になど行き着いたのだろう、それまで気が緩んでいたとはいえ尾根伝いの登山道を逸れたことはなかった筈だし、おや、もう進めないなと思って後ろを振り返ったときも足許まで立派な登山道がずっと続いてきているのをこの目でしかと確認しているし、その時わざわざ引き返してみる必要を全く感じなかったし、おかしい、どこかおかしい、と心の中でもやもやしていました。

でも結果はミスしていたのだから、そのおかしいと思う点をきちんと解明しなければ心がすっきりしません。

当時は下りでしたが、バスの都合もあり、昨日は逆方向に陣屋から登りました。急坂を尾根まで登り切ってから、慎重にミスした場所を探しながら頂上の方へ歩きましたが、それらしい地形のところが見当たらず、これでは天祖山検証の二の舞かなと諦めかけた頃、やあ、ここだ、ここだ、間違いない、なんだ、崖地はほんの少し先に見えるじゃないか、ミスした地点を発見し、なんか懐かしい思いが湧いてきました。

その地点は、大寺山からの急坂を下り切ってすぐのところです。それで当時を再現するために、その地点をいったん通り過ぎ、下山の形をとりました。

(以下の写真説明は、当初の文を自分で読んでも訳がわからなかったので、後日書き直してみましたが、説明がくどいので読み飛ばして下さい。要は、道があちこち踏まれていてどれもが登山道に見えた、自分は痴呆状態だったということです。)

写真1、下ってきた道は画面手前左よりの道です。私は、前方中央を右へ進みましたが、正解は左です。ただ、そこの分岐は単純でなく、進んでいった右方向はやや下り、左方向はほんの少し上向きになってからやや下り、そのうえややこしい道や踏跡が交わっています。説明しにくいので省略しますが、ここは正規のルートの方が足場がよくないので、足下ばかり見ていると平らで歩きやすい右方向の道へ引きずられます。なお、この地点には、枝から下がった赤テープ、樹木に巻かれた赤テープがありますが、当日これらを目にしたかどうか記憶がはっきりしないのは、足許に注意をとられ過ぎたためと考えざるを得ません。いま考えてみると、常に足許を気をつけている自分にとってはここでのルートミスは、まあ、起こるべくして起こったようなもので、自分を責めるのも無理かなという感じです。

写真2、行き詰まった崖地への道です。分岐からほんの10メートルくらいでしょうか、左側と前方はほぼ直角に切り立っていて、右側は下ることが可能です。私は、先端から右側の森に中へ降りましたが、その行動こそ私の致命的なミスです。明瞭な登山道がいきなり道もない森の中へ続くことはあり得ません。やはり頭が緩んでいたのでしょう。振り返って登山道が続いて来てるとしても、念のため引き返してみるべきでした。(天祖山であれ程反省したのに懲りていないとは、本当に情けない。)

写真3 崖地の右側の森の様子 こんなところを降りてしまいました。やがて間違いに気付き登り返して、写真1の手前右下に見える道の続く奥の方(頂上から下ってきた正規の登山道ではない)に復帰しました。そしてこのミスした地点に再び差し掛かっているわけですが、その時はここでミスしたと気付くことはありませんでした。何故かというと、その道がミスした地点を直線的に横切ってその先の登山道へまっすぐ繋がっていたため足許を見つめて歩けば自然とそちらに行くようになっているからです。

これで納得、ミスの全容を解明しました。あとは急坂を一気に登り、あの輝かしい寺院に再会しました。

下山は、余沢方向へ下りましたが、頂上から国道に至るまで立派な車道が続き、山道は全くありません。それをのんびり歩いて行ったら45分で金風呂に着きました。それから延々とバスを待って帰りました。

ということで自分なりにけじめを付けたつもりですが、なんせ高齢なので時々痴呆状態に陥りこれからも同じようなミスを繰り返してゆくのでしょう。
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