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2022年02月13日 18:25老人と山全体に公開

雪の高尾山で尻セード

東京でも雪が降ったので、昨日、高尾山へ出かけた。

ケーブル駅横の稲荷山コース登山口をスタートした時はすでに12時を過ぎていた。家で朝食を食べながら出かけるかどうか迷ってぐずぐずしていたからだ。

頑張って一丁平見晴らし台に到着したときは3時過ぎ、予定の小仏4時40分発のバスまで残りは1時間30分強、土道ならともかく雪道では心細い。まだ昼食もとっていないので途中の休憩タイムも必要だ。乗り逃がしたら次のバスまで1時間待ち、これから急速に冷えてゆくだろうことを考えるとそれは避けたい。

それでこの見晴台で引き返すことにし、まだ太陽の日差しが温かいうちにとベンチに座り、ゆっくりランチを楽しんだ。駅へ引き返せばいいだけだから時間を気にする必要がない。腹を満たし暖かいコーヒーなど飲みながらボンヤリと雪景色を眺めた。

さっきまではあれほど高尾山方面へ帰りを急いでいた登山者もパッタリ途絶え、付近で休んでいた登山者も居なくなり、日差しも弱まり深閑とした夕暮れの雰囲気が漂ってきた。山の中のこうゆう一刻がとてもいい。4時近くになった。

さて降りようと雪の階段を2・3歩下ったら、階段の横に沿って細い雪道が下までまっすぐに続いているのが目についた。階段を避けたい登山者がいつも歩いている道だ。今日は、きれいに踏み固められた真っ白な雪道となっていた。

そう、そう、あれをやろう、誰も居ないし、雪山へ来たからにはと早速ザックからビニールシートを取り出し、尻の下に敷いて滑り始めた。サアーと滑ってゆく、スピードが出て思わず顔が笑う、いいぞ、いいぞ、と思っていたら、いきなり横の雪の中へ身体がドーンと抛り出された。路面が少し右側へ傾斜した場所でバランスが崩れたのだ。衝撃は何もないが、全身雪まみれ、やあやあ、子供に帰ったな、我ながら嬉しくなった。子供の頃によくやった遊びだ。靴の中にも雪が入り込んで冷たいが、まだ坂の半分しか滑っていない、残りの半分も尻セード、今度は上手に滑り降りた。

人に見られたらみっともない。高齢者がひとりで、ワアーと奇声をあげながら知りセードに夢中になっている姿など気味が悪い。「あの爺い、何やってんだ。」、普段から山の高齢者を疎んじる若者はそう言って白い目で眺めるだろう。でもそんなことを気にする年齢はもう過ぎた。冥土が近い、楽しいことをするのは今のうちだ。

数年まえに塔ノ岳の雪道でやったときも面白かった。結構滑り続けて自分でもちょっとヤバイのではと思い始めたころ、前方に登山者の姿を発見し、靴の踵を雪に突き立てパアーと雪煙をあげながら自ら横転して停止したが、この時の登山者の呆れ顔というか怒り顔というか、その場の状況が今でもリアルに蘇ってくる。ただ、この時は翌日からなんか尾骶骨がしくしく痛くなり、撥が当たったと思った。

もう1回は、北岳から右俣コースを下山して広い雪原に出たとき、進む方向へ緩く下って前方の木立のところで少し盛り上っているのであそこまでなら大丈夫だろうと、たまたま前後して歩いていた中年女性2人とキャアキャア言いながら尻セードを楽しんだことがあった。丸顔と長顔のひとだったなあ

そんなことを思い出しながら、今日は中途半端な山歩きだったけど、まあ出かけてきてよかったと、電車の中うとうとしながら一日を振り返った。

写真1 稲荷山コースはここで通行止め(登山口で掲示してくれればい        
    いいのに)    
写真2 6号路へ下る途中の斜面道で誰かが谷側へ滑り落ちた跡(この  
    細道は谷底へ斜めに傾斜しマジ怖かった。)

肝心の尻セードの場所は撮り忘れてしまった。その時は、やったことに夢中になって写真のことなど頭になかった。残念、残念


   
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