また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

HOME > nibinさんのHP > 日記
2022年07月05日 18:26老人と山全体に公開

雷雨に会ってしまった

一昨日の日曜日、いつものように奥武蔵へルート繋ぎに出掛け、正丸駅から正丸峠を経て伊豆が岳へ向かった。きわめて順調に歩いて来たのに、少し前からポツリポツリと来ていた雨が頂上に到着すると同時に雷鳴を伴って急激に降り出した。

慌ててレインウエアーを着込んで少し様子を見たが、8月の雷雨とは異なって、しばらく待てば降りやむという気配がない。ますます激しくなってきた。身体はもうずぶ濡れ、昼食もとらないですぐ下山に掛った。

頂上から急な岩場を下った分岐で、頂上から前後した吾野駅へ向う青年と別れ、自分は右へ曲がった。今日の予定は30分ほど掛けて旧名栗街道へ下り、あとはてくてく1時間名郷バス停まで歩く予定だった。楽勝の筈だった。

かなりの急坂を下り始めた。雨は依然として激しく身体を打ち、雷鳴はしきりに頭上で轟き怖くて仕方ない。早く街道へ出ようと焦るのだが、急坂の登山道には川のように雨水が流れ、登山靴の中まで水で溢れ出した。辺り一面水が溢れている。一体全体正しい道を歩いているのかどうかもわからなくなった。急坂の森の中でたったひとり雨に叩かれ非常に心細い。雨水が足元を束になってくねくね曲がって下の方へ川のように流れて行くので、そこが登山道だろうと思っていたのだが、果たしてそうだろうか。どこもかしこも急坂をざあざあ水が流れている。不安になった。これでは道を失う可能性大だ。老人の道迷い、典型的なパターンか、振り返ると尾根はまだなんとか視界の中にある。結局大変な労力を要して分岐へ引き返した。

さて、そこから伊豆が岳頂上へ登り返してから正丸駅に戻るか、それとも長丁場でも子の権現方向へ歩くか。客観的に所要時間は前者の方がかなり短いのだが、身体は長丁場になる反対方向へ歩き出していた。今朝歩いた渓流沿いのルートでは沢の中を歩いたり丸太の橋を渡ったりしたので、この雨の中では難儀するだろうし、別のルートを選んだとしても雨の日の沢歩き、イメージがよくない。それで本能的に尾根歩きの方が安全だという心理が働いたのだろう。

でもロングコースに疲れた、途中どこかで下山したかったがそのルートがなかった。しっこくしっこく雨と雷鳴が追いかけてくるなかアップダウンを繰り返しうんざりした頃ようやく車道に出会った。天目指峠だった。雨は止んでいた。ここから子の権現までは50分、その先さらに吾野駅まで1時間半、もうそんなに歩けない、こんなとき山道は嫌だし、それで天目指峠から舗装路を延々と西吾野駅へ向かった。遠すぎて途中で脚も腰も悲鳴を上げへたり込みそうになった。老人には無理だ。一の鳥居から横瀬駅まで歩いたときのあの元気は出なかった。

なんとか這いずるようにして辿り着いた駅ではすぐ電車がやって来た。ガラガラの車内で着替えをしようとザックの下部室を開けてびっくり、あららー、直に置いたTシャツや長袖シャツがびっしょり濡れていて着れない、スタッフ袋の外側もべっとり濡れている、中には万一の時にと大事に用意していた衣類が入っている、恐る恐る中を調べたら、よかったー、濡れてない。乾いた衣類は有難い、無事着替えができた。これからは面倒だからとザックに直に衣類を放り込んでおくのはやめよう、やはり山では原則を守らなければいけないと反省させられた。

無事わが家の玄関に入ったときは心底ほっとした。
「山では雨に降られてしまった。」
妻にはそれだけ言って何事もなかった顔をした。ルートミスの恐れやザックの件は黙っていた。


写真1 朝の登山道に掛かった丸太橋 ここを雷雨の中渡るのは怖い

写真2 同じく朝歩いた登山道 あの雨で川になったのでは

写真3 当日唯一の嬉しい出会い 正丸峠の茶屋で 
お気に入り登録-
拍手で応援
拍手した人-
訪問者数:361人

コメント

こんばんは。

大変な思いされましたね。
私も奥武蔵の山は好きですが、夕暮れが迫っていたり疲れていたりすると、引き返すのはかなり勇気が必要ですよね。
写真を拝見させて頂きましたが、道に散乱している枝は雨で流されて来たのでしょうか。
これでは大雨で道なのか沢なのか区別が出来なくなるというのも頷けるし、確かなルートに変更したのは正解だと思います。

女性は勘が鋭いから、山で何かあったなと、薄々気が付いているかも知れないですね。
2022/7/5 20:00
vt250zさん
こんばんわ
雷が本当に怖かったです。
落ちる気配はあまり感じなかったですが、頭の真上でいきなりドカーン、ドカーンとやられると本当にヒャーと悲鳴を上げたくなりました。
古い男だからそんな声は出さなかったですけど

写真の橋や登山道は正丸峠へ登るときのルートなのですが、激しい雨の中ここを下るのは危険ですし、この他にも下山ルートはあるのですが似たような状況だろうと想像しました。
自分は沢沿いの道が好きでありません。なんか気色悪いというか

だけど衣類を安易に放り込んでおくのはいけないですね、最近するようになったのですが、老化現象のひとつかもしれません。

私の女はなにもわからいノー天気ですから大丈夫です。カレーライスを用意して待っていました。あれあれ、山小屋か・・・でも生還後のビールはおいしかったです。
2022/7/5 20:56
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する


ページの先頭へ