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出かける前はこれまでと違ってなんかいまひとつ気持ちがすっきりしなかった。不整脈のことではなくて、なんか少々気が重い、ああ、やはり行くのか、行かなければ、止めてどうする、重い荷物を背負わされたような感じだった。これも年齢のせいだろう、精神力が衰えてきたためだ。これからこの症状が進むのだろうか。奥武蔵に一区切りつけてちょっと精神が緩んだのだろうか。
というわけで、従来のマイCTを大幅に緩めた行程表を作り直し、それを手に持ってとにかくゆっくりゆっくり、心拍数が120を超えたらストップして深呼吸などというペースを維持した結果、大倉スタート8時、頂上到着13時25分と5時間25分も掛かった。途中休憩40分だから、歩行時間は4時間45分だ。
ちなみに、地図上のCTは、山と高原地図(1997年版)3時間、登山詳細図(2015年版)4時間となっている。ずいぶん開きがあるが、後者を標準とすれば今回の所要時間は年齢的に許されるかと少しは慰められた。
下山では、雑事場の平でいつも通りヘッデンを装着した。少し下って左右分岐の地点で点灯したが、その後大倉まで35分間誰も追い越して行かなかった。休日ならそんなことはなくどんどん追い抜かれるのに、平日なので自分が最後の下山者だったかも。やばい
久しぶりだったが、その間にずいぶん階段と木道が増えた。もう全行程の半分以上を占めているだろう。階段の苦手な自分には困ったことだ。以前北アルプスの山小屋で出会った関西人が、「有名だからわざわざ出かけたのに階段ばかりじゃないか、何が名山だ。」とこき下ろしていたが、それもごもっとも、あれが全部自然道だったらどんなに素敵なのだろう、あれこれ想像するだけで楽しくなるが、そうすればいっぺんに自然破壊が進み登山ストップになってしまう。まあ、そのうち全工程が人口道になる。尾瀬のように
次はいつ行けるのだろう、気を配れば不整脈も何とかなりそうだ(毎朝服用する利尿剤はさすがカットした)。体力的にはまだ大丈夫、しかしあの苦労をするためにわざわざ出かけるのはもうちょっと・・・、よーし、行くぞ、という張り切った気持ちが戻ればいいが。
高齢者は、身体より先に精神が萎えてくる。気を付けないと
写真1 長い木道(これが至る所に、歩幅がどうも合わない)
写真2 金冷やし辺りの紅葉(こんな雰囲気の自然道がいい)
写真3 駒止小屋から眺めた三の塔方向(沈む夕日に照り輝くこの眺めが大好き、遅くなる下山者の特権)
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