|
|
|
ただそれだけのこと、ああ残念、もっと早く来ればよかった、などという感想もなく、ただぼーっと萎れた花びらを見るともなしに眺めた。昨年はそれなりに楽しんで、来年は来れるだろうかなどと心配したものだが、今回はこうやって無事何事もなく来れて、ああよかった、という気持ちもわかない。
最近はどうも感受性というか物事に対する関心というか、生き生きした心の動きが弱くなったような気がする。老化現象といえばそれまでだが、これではいけない。
今日オフイスでお茶を入れようとして、すでに茶葉の入っていた急須にペットの水を何気に注いでしまった。しまった、湯沸かしに入れるべきだったと気付いた時にはもう遅い。最近、家でも全く同じ間違いをしたことがある。放心状態だったのだろう。
ついこの前、家に帰ってから、さっきオフイスの鍵を掛けたかどうか不安が湧いてきた。日常的な動作だから無意識的に施錠はしている筈だと思っていても不安が募ってきて、ついに確認のため再びコートを着てオフイスに戻った。電車で一駅だから何とかなったが、遠かったら一晩眠れなかっただろう。もちろんちゃんと施錠されていた。家に帰ってからというのは流石初めてだが、ビルを出て少し歩いてから或いはエレベーターを降りてから、ふと不安がよぎってオフイスのドアーまで引き返すことはよくあることだ。電気は消したか、エアコンは、老人特有の不安神経症だ。
数日前、セルフのうどん屋で天ぷらを摘まんだあともトングを手に握ったまま列の前のほうに進んでしまい恥をかいた。あらら、お爺さん、トングを手に持ってどこまで行くの、また、別の日にお盆に皿を置かなかったのでトングで摘まんだまま天ぷらを空に泳がせおろおろしたこともある。このときは、後ろの方の人が皿をとってくれたので助かった。痴呆症の芽が出てきたのだろうか。
どうも気の滅入る症状だが、なに、ちょっと仕事が忙しいだけのことだろう、昨年暮れから続いている仕事に加え、また臨時の仕事が入ってしまった。ややこしい、つい頭がそちらの方を考えてしまう。だから上の空になり他のことに気が回らないのだろう、そう考えることにした。若いときはじゃんじゃん仕事が来ても平気だったのに
今月ようやく山へ行けてほっとした。やはり心が癒される。老化現象のことにはしばらく目をつぶっていよう。
写真1 高尾駅バス停では長蛇の列、後ろは車道まで延びていた。
平日だがバス3台運行、私のような高齢者で満員、やれやれ
写真2 大下までの梅並木
写真3 あれほどの人出があったのに午後3時には閑散だった。梅の
花は元気がなく、こちらもしおれた。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する