新幹線のなかで恥をかいた。
いつもはお盆を過ぎた頃にしている実家の墓参りに昨日行ってきた。猛暑、天候、仕事、手術など諸々の事情があってすっかり遅くなってしまった。年内に行けてよかった。
冬の好天のもと墓参を済ませてからお昼のラーメンを食べ、子供の頃馴染んだ路地裏などをぶーらぶら当時を思い出しながら散策した。
帰りの新幹線が大宮を過ぎた辺りでトイレに行こうと席を立って後方へ向かった。デッキには横にやけに大柄な車掌?それとも車内警備員?が通路を塞いでいた。私が、あれ、トイレは、思って立ち止まったら、
「どこへ行くんですか!」
いきなり怒鳴られた。
「ちょっと、トイレへ」
「トイレはここじゃないですよ!、向こうのデッキですよ!」
この野郎と言わんばかりの居丈高な態度で脅された。
びっくりしながら、ああ、間違えたかとすごすご引き返した。それほど尿意を催していたわけではなく駅でトイレを探すのも面倒だから車内で済ませておこうと思っただけなので、わざわざ前方のデッキまで行かず自席に戻って座った。なんかわずかな尿意も引っ込んでしまった。ずいぶん威張った車掌だなと少々腹が立ったが、まあ、あんなのも居るんだと思う位の気持でその時は終わった。
すぐに件の車掌が横を通り過ぎて前方へ消えたと思ったら、社内アナウンスが響いた。険しい声だ。
「お知らせします、グリーン車に立ち入ることは勿論、通過することもできません、云々・・・・・」
ハハーン、うっかりした私のことを言っているのだ、私がそうゆうことを故意に企て行動したと言っているのだ、完全に当てつけだね。
デッキの先の車両はグリーン車だった。だけどあんたがでかい身体で通路を塞いでいたから見えなかったよ、老人がトイレ探しを間違えたら、「ああ、それならここではなく向こうのデッキですよ」と何故親切に教えてくれないのだ、それが車掌の心得というものだろう、いきなり頭ごなしに「どこへ行く!」はないだろう、それに何故こんなこと位で車内放送するのか、周囲の乗客の手前恥をさらされたも同然だ、さすがの私もそのときばかりは無性に腹が立った。
今日、娘に会ってこの話をしたら娘の推察は次のようなものだった。
大宮を過ぎると乗客の中の不心得者がこっそりグリーン車にもぐりこんだりするし、また走行中グリーン車を通って車輛移動する乗客が多いためグリーン車の乗客から車掌が絞られて、それで車掌は腹を立てながら警戒してたんじゃないの、というものだった。
なる程、それもあるかもしれないけど、そんな覚えのない私は被疑者扱いされてどうも不愉快だった。こんなことが刑事事件の場合冤罪に結びつくのでないか、今の時代、本当に棘々してますね。
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