ポジティブに行こう！

炎を撮ったら「山」との文字が浮かび上がった。これは、山の神がオレに何をさせようとしているのか。

と、こじつけるのが好きだ。一つの事象を、良く捉えるかその逆を行くか。結果は同じでも、自分の気の持ち方でその後の楽しみ苦しみが大きく違ってくる。

ひがみ、ねたみ、そねみ。オレが大嫌いな言葉たち。
爆笑、失笑、苦笑。これらはオレが受けている心地良い言葉たち。

「炎の中に文字なんか書いてあるはずが無い」
「空の雲の形など、気象学的に解明されていて、それが何の形に見えようが意味など無い」

オレは、そんな夢の無い発想はしたくない。

がんに罹って、精神的に少しは成長できたので、良かったと思う。化学療法の副作用で入院し、20日間の絶食を体験できた。これが山での食糧が乏しいときに大いに役立っている。

これはこじつけでは無い。悩んで苦しみながら生きるか、すぐそこに待っている幸せを追い求めて楽しく暮らすか。選ぶのは自由だ。

オレは、苦しいのは嫌だ。そんなのは、長い登りだけで充分だ。



旧い山の友と、火をくべながら語らい、飲んだ。顔が火照る。朽ち果てかけた倒木も、火神の手にかかればなんなく燃え上がって行く。ランタンやヘッドランプなど要らない。

灯りとなり、暖となる。その炎を見ていると、雑念が無くなり過去の楽しかった登山、今日明日の楽しい登山、これから無数に訪れる楽しいであろう登山の事ばかり頭に浮かんでくる。

友たちを寝床に見送った後、ひとり焚き火を見つめていた。
山の夢を見ながら、いつの間にか椅子の上で寝ていた。
星が降ってきそうだった。

コメント

mizuki

RE: ポジティブに行こう！
mizukiです。今晩は。
旧い山友と山中で過ごす至福のひと時・・・、仕事を離れた人間関係は生成りの自分でいられて、心の底からリラックスできますね！
　山伏の記録も楽しみにしています。

　昨年の１０月末に甲府の友人が「山梨百名山」のリストをくれました。チェックしてみたら、既に７０数座登っていました。山梨なら横浜から頻繁に出かけられますので、暇な時の山行にいいな思い、１１月から積極的に登り始め、現在８７座。ヒルがいなくなる今年１１月頃に「七面山→八紘嶺→山伏」と山梨１００名山３座を繫いで、１泊２日で縦走しようと計画済みですが、膝の回復が間に合うかどうか？？？？

sekitori

RE: ポジティブに行こう！
mizukiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

私は割と仕事関係でもご近所でも生成りでリラックスしているのですが、やはり山の友、しかも高校生の時の先輩や友人となると、すっかり少年に戻りました。

首都圏に在住の方は、八ヶ岳/富士山を始めとして、谷川も北も南も近いので、心底うらやましいです。貧乏アルピニストにとっては、アプローチの交通費が最大のネックなんです。

私も山ヒルと山ダニを警戒しましたが、幸いその吸血鬼の攻撃には遭いませんでした。

私は、今回時間や友の体力的な事も有り最短ルートから登りましたが、mizukiさんのプランも素敵なルートですね。
お膝はいかがですか？ここで無理をすると一生の不覚になりますから、ご自愛の程を。