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アングラといっても、反体制的ということではなく(そういうのは今は流行んないですしねw)、主流に対するカウンター・カルチャーといった意味で。
日本でアングラというと、体中白塗りにするとか、そんな暗黒舞踏的なイメージが強いかもしれない(^^;
サブ・カルチャーというと、アニメとかマンガ、ゲームのイメージになってくるが、正直これはどうなのだろう。もはやサブ・カルチャーという枠を超えているような気がする。
たとえば今の才能ある若い人たちの多くが目指すのは、間違いなくテレビ業界や映画ではまったくない。多分その多くがゲーム業界、ネット業界に流れているんじゃないかな。つまり、もはや「サブ」じゃないじゃないか、ということ。
じゃあアングラ・ルートというのは、どういう登山なのだ(^^;
誰も行かないようなところにあえて行く登山。
いわゆる一般登山道でないところを歩くといっても、丹沢あたりの尾根なんかだと、割と多くの沢登りの人たちが下りに使ってたりする。沢登りというのは、歴史も古く、あんまりアングラな感じはしない。
「メジャーなマイナー・ルート」という、何じゃそりゃ的な人気のあるバリルートもある。地図に載っていないということで、どきどきしながら行ってみると、そこらへんの登山道なんかよりも立派な道になってたりして(そりゃそうだ、そういうところは大抵東電の鉄塔巡視路や林業の作業道やなんかを辿っていることも多いし)、たくさんのテープやら、ひどいのになると木がペンキで真っ赤に塗りたくられていたりして、ちょっとがっかりしたりする。思わぬところで、団体さんに出会うこともある。
「正規のバリルート」という不思議な表現が使われることもある(いや、おかしいだろそれ(^^;)。
たとえば、古い、数少ない物好きな登山者しか歩かないような消えかけた古道をあえて歩いてみる、これはまさにアングラ・ルートかな。
昔の峠道というのは、尾根を素直に辿っていないことが多くて、沢沿い〜山腹横切って、というようなパターンが多いようだ。そういうところは、長い間保守されないと、沢を横切るところなんかはあっという間に崩れ、むなしく木橋の残骸が下に落ちてたりする。
どうしてわざわざそんなところに行くのかと言われても、困るのだ。そんなこといったら、どうして山なんかに登るんだと、ブーメランが戻ってくるぞ(^^;
でも、時々石垣なんかがしぶとく残ってるのを見つけたりすると、何となく胸にせまるものがある。自然の侵食作用に抵抗して、よくぞ今まで残ってたものだとうれしくなってくる。
(ところで、沢などで倒木がたくさん転がってたり、道が自然に戻りつつあるのを「荒れる」と表現するのはちょっと違和感があるといつも思っていた。これは、「荒れる」という言葉が持つマイナスイメージと、その言葉が人によって、ちょっと違う意味で使われているからだろう。道などの人が作った構造物が壊れかけているのを表現している場合と、自然が以前の状態から変わろうとしているのを表現している場合の、どちらにも使われている。前者は、むしろ自然に戻りつつある状態なわけで、人と山とどちらを主体として捉えるのかで分かれる。自分は山の植生が変わるなんて自然界ではよくあることだと思っているので、後者で「荒れる」という言葉が使われていると、ちょっと違うなあと感じてしまう。
丹沢でササの勢いが衰えているのは確かだと思うが、原因が何であれ、それがいいか悪いかといわれれば、自分としてはうれしい。思うに、丹沢がこんなにササだらけになったのは、江戸時代の宝永からではないだろうか。それ以前は、全然違う植生だったんじゃないかなあ。そういう研究してる人いないんだろうか。)
ネットにほとんど情報が出てこないルートをわざわざ狙う、というのも、ひねくれていて、なかなかアングラな感じでいい。
ろくでもないヤブ山を歩くのは、自分もちょっとイヤですが(^^; こんなとこ来る人なんてほとんどいないだろうなあ、と思うと、ちょっと気分も盛り上がるというもんです。
どこかの名のある山に行くこともない、もう数十年も使われていそうにない廃林道を辿ったりするのも、なかなかアングラだ。
展望もなく歩きにくいとこにわざわざ行くのは、まったくバカみたいではあるが(^^; 時々垣間見える風景、あの山をこんな方向から見た人なんてほとんどいないんだろうなあと思いつつ歩くのは、結構気分よいものです。
自分は音楽を作るのが趣味で(今はちょっと休憩中)、普通のメジャーな感じの受け狙いっぽい曲を作るのも好きだし、聞く人が限られる前衛っぽいのも好きだし(エレクトロニカやフリージャズはもはや前衛とはいえないが、発表する場所で受け止められ方も変わってくる)、ニューウェイブも各種民俗系も好きだし、さらには誰も聞かないwノイズ系のも作った。アングラ系の集まりのようなものに加わっていたこともある。
作る側からいうと、作っている時は別に差はない。たくさんの人に聞かれたいとも思うが、結局は自分が聞いてみたいものしか作らない(だから一般的な人気はない(^^;)。
ただ、人と同じようなことをするのは、出来たら避けたいとは思う。
結局、アングラ・ルートというのも、人とちょっと違ったことをしたいというのの、登山版でしかないような気もしてきた(^^;
登山のルートにも、オリジナリティというものがあると思うし、その人の個性がにじみ出てくるもののようです。
駅、バス停、駐車できる場所というのは限られていて、その中で、どれだけ美しいルート、楽しいルートを作れるか、これはなかなか面白いテーマだと思う。その意味で、このヤマレコというのは、「登山ルート」という作品がたくさんあるので、見ていて全然あきないです。楽しいですね。
ガイドブックがメジャーだとすれば、ヤマレコはインディーズかなw そのうち系列ができてきたりして。癒し系ルートは、「ナゴム・ルート」とか(^^;
考えをまとめたわけでもなく、だらだら書いてきた。最後まで読んでくれた人、時間浪費させてごめん(^^;
写真:富士山の大室山
なんか笑った
といっても腹を抱えて笑うのではなくで、なるほど共感できる。とか柏手(かしわで)を打つような(*´∀`*)
確かに登山ルートは人それぞれですね
わたしはどっちかというとメジャー派な感じかも
柏手打ってどうしますか(^^;
メジャー派ですか? そうは思えないようなw
自転車は機動力あって、要所で使えるとルートの選択肢が一気に広がって面白いと思うんですが、坂道きつそうで。
アングラという表現は、どこか後ろめたさや人目を忍んでコソコソしているような印象を連想してしまいますね〜。
登山道ではないルートに取りつく際、周りに人がいないことを確認している自分がいる、あっアングラだ。
そうなんですよね、ぼくも、脇に入るとき、見られたくないので、人がいなくなるまで待ちます(^^;
その後ろめたさと同時に、逆に意味の分からない優越感(笑)が、実にアングラ感覚なんですよねw
ちょい悪気分、楽しいですよね(^^;
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