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10回が終わった時点で継続するかどうかを新聞社が判断することになっていたが先日、更に継続が決定され、次の5山分の原稿をメールで送った。
連載されている内容をこの日記欄を借りて「私と百名山」シリーズとして毎週、土曜日に紹介させていただこうかと考えました。古い昔の記録が中心なうえに、拙文の長文なので読みにくくて恐縮ですがご興味のある方は目を通していただければ幸甚に思います。
先ずは今日が第1回目です。
「私と百名山」1.富士山(3776m) (初登山日:1958年8月9日)
日本百名山で最初に登ったのは当然のことながら地元の富士山であった。私が中学生のとき、当時、学校の行事で2年生が富士登山することになっていた。それに参加して登った富士山が結果的には日本百名山の第1歩となったわけである。小学校のときに親に連れられて富士山に行ったが頂上まで行けずに、中学2年生で始めて富士山の頂上に立つことができた。当時は2合目までしかバスが行かず富士宮口2合目から歩き、頂上の小屋に泊って御来光を見て、御殿場口への下山コースであった。
このときの想い出は回りの多くの友達が高山病で苦しんでいた中、あまり身体の丈夫でなかった私が意外にも平気だった事、雲海から昇る御来光や影富士の見事さ、下山時の砂走りの面白さが記憶に残っているが山や自然に対して畏敬の念や非常に感動したような記憶はない。修学旅行で見学した史跡の記憶よりもただ友達と騒いでいただけのことしか憶えていないのと同じである。
その後、友人が遠くから来たら案内したり、子供を連れて登ったりで16回以上は富士山に登っている。あまりに身近な山なので記録も付けておらず、本当のところ、何回登ったかもはっきりしていない。
私には二人の娘がいるが、子供が7歳、5歳のとき、初めて富士山に連れて行った。その時は8合目で下の娘が高山病で気持悪くなり引き返し、翌年、再度、挑戦し頂上まで子供たちも登る事ができた。最初、頂上で泊るつもりで計画していたが娘たちが元気なのでそのまま日帰りで戻ってきてしまった。
一昨年は変わった富士登山をしてみようと田子の浦の海抜0mから村山道・村山古道を通って山頂まで歩いたりもした。9月末ではあったがまだ色んな花が苔むした道の脇に咲いていて最近、山野草に興味を持ち始めた私にとっては楽しい道であった。
去年は精進湖口登山道から青木ケ原樹海の雰囲気を楽しみながら吉田口の合流点である六合目まで登り、歴史を感じさせる道を富士吉田の北本宮浅間神社まで下った。富士山は奥が深くまだまだ色んな楽しみ方ができる山である。
富士山の表登山口の富士宮に居て、天気が良ければ何にもさえぎられることの無い富士山を見ているが毎日のように見ていても日々、表情が違い飽きる事はない。また遠くの山から故郷の富士山を見ることが出来たときの喜びはひとしおである。
昔から、木陰も無く、景色もあまり変化しない、頂上まで登りっぱなしの富士山は「富士山は登る山でなく見る山だ」と言われているが私にとって、山とは「富士山に始まり富士山に終わる」ものと考えている。
写真:中学2年の時、富士山初登山 富士宮口山頂浅間神社前にて
連載継続おめでとうございます。
こちらの日記でも連載で紹介していただけるとの事なのでヤマレコの楽しみが一つ増えました。
え、昔は富士山って2合目から登ったんですか
昨年、長男連れて行ったら高山病で撤退しましたが
今年も行きますよ。
やっぱり富士山は見慣れた山ですので
一番愛着があります。
賢パパさん、おはよう御座います。
文学的なセンスも無く、内容もお粗末なのであまり期待しないで下さい。
中には今の山に登っている人達の知らないような古い話も出てきますがご愛嬌で読んでください。
gozonjiさん、おはよう御座います。
富士吉田口にスバルラインができ五合目まで車が行けるようになると富士宮口も登山者を取られてしまうと慌てて、富士山スカイラインを作り、新五合目まで車で上がれるようにしました。
それまでは原生林の中の二合目が登山出発点でした。
今の新五合目と言っても昔の4合目付近かそれ以下の所ですが富士吉田口は五合目と表示したので富士宮口も新五合目と名づけました。
そのため山小屋の名称も変えざるを得ず、一時混乱しました。その名残りが今でも元祖七合目と新七合目と二つの七合目の小屋が離れて存在しています。
fujinohideさん、こんばんは。
今登山は一種のブームなので読者のニーズも高く、ましてやfujinohideさんが書く百名山にまつわる興味深いエピソードはきっと反響も大きかったのではと推測できます。
もしかしたら単行本として出版されるかもしれませんね。
そうしたら印税ガッポガッポで、優雅な印税生活が待っているかも
MATSHさん、こんばんは。
印税で左団扇、いいですネ。
勿論、本を出すような図々しさはありませんが。
MATSUさん、今回は参加できませんでしたがまたコラボ登山を計画して下さい。ご一緒は出来なくても擦れ違いででも参加できればと思います。
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