今、会社の有志で仕事で使えそうな心理学のキーワードを手分けして調べているのだが、
『恋の吊り橋効果』
なるアヤシゲなキーワードがでてきた。
『な、なんじゃコリャ⁉』
Googleで検索してみると、
『吊り橋理論をデートで実践する!』
『恋と勘違い!吊り橋効果!』
と・・・怪しげな恋愛術がワンサカと出てくる。
調べてみると、カナダの心理学者が提唱した、揺れる吊り橋で男女が出会うと、恋愛に発展してしまう心理なんだそうだ。
独身男性を集め、
『揺れる吊り橋』
『揺れない吊り橋』
の2か所でそれぞれ橋を渡ってもらい、橋の中央で若い女性がアンケートを求め話しかけるのだが、その際
『結果に関心があるなら電話を下さい』
と女性が促す。
すると・・・
揺れない吊り橋の男性:37%
揺れる吊り橋の男性:65%
が電話をしてきたのだという。
((((;゚Д゚)))))))
心理学者は“揺れるつり橋を渡ったことによる「ドキドキ」を、一緒につり橋を渡った異性への「ドキドキ」だと勘違いし、恋愛感情に拍車をかける心理作用として結論づけている。
お化け屋敷やジェットコースターをデートコースにするのもその一例で、学問的な知識がなくとも、人は慣習的にそういった効果を知っているのかもしれない。
ドキドキするといえば、登山もそういったシチュエーションが多々あるが、果たして登山界にも『吊り橋効果』があるのだろうか?
思い出してみると、田部井淳子さんが、一ノ倉岳のクライミング中に旦那と出会ったというエピソードは有名である。他にも調べてみると、剱岳の八ツ峰の岩場で雷が落ちたように恋に落ちたという実例もあるらしい。未婚者限定の合コンを目的とした登山サークルもたくさんあるようだ。
そういえば八ヶ岳の編笠山に登った時は、青年小屋で休んでいると、山頂に向かってウェディングドレスをきた花嫁が大岩のガレ場を勇ましく登って行くのには度肝を抜かれた。きっと、編笠山が二人の思い出の山なのだろう。
振り返ってみれば私の大学のワンゲル部員の約半数はカップルという恐ろしい状態だったような気がする・・・ていうか自分もその半数でした。ハイ (σ^_^;)
これらが恋の吊り橋理論を実証するものなのかなのかどうかわからないが、山での恋の芽生えというものは多そう・・な気がする。
そしてかくなる私も気になるあの子を登山デートに誘った経験がある。
山をやる人間として一度や二度はあるでしょう?(笑)
しかしその結末は・・・・
漫画『岳』であったというか・・・
あぁ、ついにこの話を書く時がきてしまったか・・・
さて、これは20代のころの話である。気になる女の子がいたので、誘って金峰山に2人で登りに行った。
そのときは廻目平から入ったのだが、麓でテントで1泊し、2日目に小屋泊りをして山頂まで行く濃密に2人きりの時間を過ごすという『素敵な計画』であった。
しかし、廻目平からのコース、その登りはちょとキツかったか、女の子は最後のほうはバテバテになってしまった。
ここで恥かしながら、少し私の女性の好みを説明しなければならないが、私がお付き合いした女性はなぜかみんなショートヘアでボーイッシュであり、
そして、”気が強い”。
その子も例外にもれず、相当気の強い子で、しかもエネルギーに満ち溢れた20代。バテたことに対して強烈な屈辱を感じたらしい。そして私が後ろから「しょうがないなあ」と付いてくるのに相当プライドが傷ついたらしく、怒りをぶちまけてきた。
((((;゚Д゚)))))))
これは私もなだめるのに精一杯。しかし私もそこまで当たられる筋合いはない。まさに『愛と憎しみ』といった心境である。
しかし、その日は雲ひとつない大快晴だったので、山頂に着いた時は大絶景が見渡せた。
その最高のご褒美に怒りも解消したのか、
『きてよかったね!』
。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .
と、ケロッと態度が変わり、スッキリ笑顔!
一方、私はその怒りとストレスをすべて吸収しきって、気疲れしまくりであった。
『超疲れた・・・・』
(;´Д`A
誘った私の方が、もはやデート気分にはなれず、山頂に着いたにもかかわらずなんだかなーという気分だった。
別に山頂で何かしようとか企んではいたわけではなかったが、もうすこし・・・何かね・・・
『期待など露ほどにも持っておりませんでした』
といえばウソになろう。
隣で『どっこいしょ』とおばちゃんたちが腰かけているような日本の山岳事情でチューチューしたりしようとまでは思っていなかったけど・・・
『無事、登頂もできたし、喜んでくれたし、まあいっか!』
と、下山を始めたのだが・・・
だがしかし!!
その道中、”まさか”の事件に巻き込まれてしまうことになる。
よりによって、
『骨折をしたオッサン』
に出くわしてしまったのだ!!!
『人がデートしてる前で、なに骨折してんだコノヤローッ!!!』
(`皿´ )
骨折したオッサンは命がかかっているわけだが、こちらはこちらで人生の伴侶が決まるかもしれない大切な状況である。
だが、出くわしてしまった以上しょうがない。当時、携帯電話も繋がるエリアは限られていたので、救助を呼ぶために2人で麓までフッ飛ばして救助隊を呼びにいった。
なんだか漫画『岳』の話に出てきそうなシチュエーションである。
もはや登山デートどころではなかった。
『仕事』である。
だが、女の子はむしろ救助という使命感に燃え上がり、ヤマレコでいう『歩くペース0.5〜0.6(とても早い)』
くらいのペースについてきたのはすごかった。
麓で電話をかけて救助隊(何故か消防士が来た)が到着すると、今度は途中まで登り返して要救のところまで案内するハメになったのだが、女の子を登り返させると、バテて怒り出しかねない。なのでその場に待機させ、自分一人で救助隊を案内しに登り返しに行った。
そして、ひと仕事終えて女の子のところに戻ったのだが・・・なぜか、また怒っているのである。
((((;゚Д゚)))))))
『なんで”お前だけ”活躍してるんだ!!!』
私一人が活躍し、自分が何もできなかったコトに悔しがり、怒っているぽかった。
『えっ!?そっ・・・そこですか!?』
((((;゚Д゚)))))))
もはや、これから仲良くしましょうという雰囲気には到底ならなかった。
登頂と救助は成功したが、恋は残念ながら敗退という感じであった・・・。
山は人生の交差点。
まあ、いろいろなヒューマンドラマがあるものである。
これを読んで登山デートにトライされる方はぜひ日記に報告下さい。
吊り橋効果が効くこともあるかも!?
楽しみに待ってます。(笑)
cajaroaさん、今晩は🌙
日記、とても楽しく読ませていただきました😍
『デート』という場面は、もう随分と前に何処かに置いて来てしまったような気がします(笑)
日記を読んでいる途中、7年間片思いをしていた先輩の事を思い出してしまい、ちょっぴり切なくなってしまいました😢
そう言えば、奥穂山荘に辿り着いた時、山荘の窓から手を振ってくれた20代中頃と思われる男性と、夕食後話し込んでとても楽しかった思い出が有ります。
その時、ふと「自分も20代だったらな❣」なんて思ったものです(笑)
ak0211さん
読んでいただいてありがとうございます。
私もデート確かにしていないですね〜。
相棒とは山に登りますが、デートという感じはしませんし(笑)
切なくさせてしまってすみません。
恋愛成功術のようなフリで始まりながら、失恋話でした。
しかし、青春時代なんて思いだすのも抵抗あるようなそんな甘酸っぱかったり、恥ずかしかったりするようなものなのかもな、、、とお話を聞いて思いました。私も、この日記書くの初めすごく抵抗ありました。
年齢を重ねるにつれ、ドライになってしまいがちなのですが
幾つになっても、心の中心は、ウェットでありたいものですね。
cajaroaさん、こんばんわ。
吊り橋効果は確かに人間の生存欲求に基づくものだから効果ありだとは思いますが、私の体験的には、「登山デート」はハードルが高すぎて、「うまくいった試しがない」です。
一番きつかったのは、羅臼岳で5合目から9合目くらいまで女の子背負って登ったこともあるけど、単なる歩荷トレになりましたし。。
どちらかといえば、ハイキングや遊園地くらいのほうが敷居が低く、アクシデントもかわいいのでよろしいようです。(笑)
k-yamaneさん
こんにちは
いつも読んでいただきありがとうございます。
山デートについては我が家でも激論がありました。(笑)
山は「あまりに忙しく」て、そんな雰囲気になるのか?とか、そもそも場の共有という要素もあるので、ドキドキを恋と勘違いする効果はどの程度なのか?とか
yamaneさんのボッカ訓練という濃厚なスキンシップにもかかわらず、うまくいかないあたり、(私も救助訓練でしたが・・・)目標達成感というか仕事感というか、それが強まると、ハードルが上がってしまうのかな?とおもいました。
ハードルが上がってもゴールできるのはそれこそ猛者同士なのかもしれません。
妙義山中間道のハイキングや、木曽駒の千畳敷カール、
または浦安アルプスの舞浜三山(大雷山/水飛沫山/宇宙山)
あたりが良いのかもしれませんね。(笑)
cajaroaさん、こんにちは😃
吊橋効果って何か聞いた事有りますね〜
山デート、どんな山行かによりますね^ ^
お互いが、同じような趣向、体力、だと上手くいきそうですが…
これは、デートのみならず、グループ山行でもそうですね
私的には、どちらかの低い方の体力に合わせるのが、まず必須かな…と思います
たまに、男性側が、一杯一杯になっている彼女をムリに登らせている感あるカップル見ますが、あれはちょっとかわいそうな気が…
後半の体験談、楽しく読みました^ ^
女心って難しいですね〜(^^;)
machagonさん
こんにちは
なるほど、「同じような趣向体力で・・・」
φ( ̄∇ ̄o) メモメモ
ふむふむ、「低い方の体力に合わせるのが必須と・・・」
φ( ̄∇ ̄o) メモメモ
そしてなになに?「たまに、男性側が、一杯一杯になっている彼女をムリに登らせている感あるカップル見ますが、あれはちょっとかわいそうな気が…」
―(T_T)→ グサッ!!!
金峰はちょっと辛かったかな〜
「彼女というのは遥か彼方の女と書く。 女性は向こう岸の存在だよ、我々にとってはね。 男と女の間には、海よりも広くて深い川があるってことさ。」
というアニメの名言を思い出しましたが、
一緒に同行する女性が辛そうな時に
「荷物持ってあげるよ」
声をかけると
「いやいいです」
といつも断られます。
この歳になっても何もわかってないようです。自分。(笑)
読んでいただいてありがとうございました!!
いやいや、爆笑しながら読みました〜
僕はありますよ、山デート というか、飲み屋のチャンネーを何人か連れて行っただけの話ですが(笑)。その後、立派な山女子に育ってくれました
汗をかかないペース設定がコツでしょうか。そしてキメ台詞は、「この景色を見せたかったんだよね」です。バブル世代はこの程度のことは朝飯前でしょ (笑)
え?もちろんレコには上げてません
wakatakeyaさん
こんばんは
飲み屋のチャンネーを何人か、って、
いやいや立派なや山デートではありませんか。
さすがです!
レコがないのは残念ですね。(笑)
ふむふむ、汗をかかないペース設定がコツということで、
やはりそうなんですね〜。
元体育会はいけませんね〜。
φ( ̄∇ ̄o) メモメモと
そしてキメ台詞は、「この景色を見せたかったんだよね」
ですか!
バブル世代より年下なもので、
ここはトレーニングさせていただきます!!
( ̄^ ̄)ゞ
cajaroaさん、あけましておめでとうございます。
遅コメごめんなさい。
ロマンチストな男性諸氏に敬意を払います
おいちゃん達は、よくわかってます!
そうです、無理させたらいけないんです!
ちょっと登って、ほらきれいでしょ〜かわいい花でしょ〜山っていいでしょ〜作戦ではないでしょうか
(新人歓迎もこれに限る!)
学生時代の同期たちは、それなりに他大学のワンゲル部員とおつきあいしてましたが、続いたカップルは知りません。
でも山岳会に入った時に、周りをみていたら、まったく山を知らずに入ってきたうら若き女性たちに、手取り足取り?諸先輩達が、教えていて結構ゴールインしてましたよ。
かっこいい頼りになる男性像を期待している、夢見る乙女にはこの作戦では?
でも、山がやりたくてやっている女子には、これは効きません!だって、行きたい山があるんだもん!
ってのは、現実的すぎるかしら?
こんな事書いたらおこられちゃうかな・・・
夢見る頃を忘れてしまった、jikyoonでした
jikyoonさんあけましておめでとうございます!
そうですか、やっぱり無理をさせてはいけないのですね!
こちらはみなさん意見一致されていますね。
ほうほう、いやまったく勉強になります!
(なにをたくらんでいるのやら)
「山がやりたくてやっている女子には、これは効きません!だって、行きたい山があるんだもん!」というのはうちの相棒も言っていました。
これって
「山が恋人」
ということでしょうか?
あっ!こういうこというからロマンチストとか言われてしまうんでしょうね。(笑)
読んでいただいてありがとうございました!
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