この本で、唯川恵が田部井淳子をモデルに小説を書いた事を知った。当然読みたくなる。その流れで田部井さん本人の作品も読みたくなる。山に登れば別の山が見えて、次はその山に登りたくなるように、読書の旅も数珠繋ぎで進んで行く。
この本で最初に挑戦するのが浅間山だ。唯川恵は軽井沢に住んでいるのである。
浅間山には登った事がある。標高差1300mあるが足に優しいなだらかな傾斜で大変初心者向きなのに各所でメリハリのある絶景が拝める良い山だ。火山館で引き返すなどありえない。
そんな体たらくで始まった登山が、リーダーこと旦那さんの熱烈指導で八ヶ岳や谷川岳を登り、冬山も経験し、最後には標高5000mのヒマラヤにまで繰り出してしまう。たった5年で凄い飛躍だ。
自分はヒマラヤでトレッキングをしたことがある。その時の雰囲気を思い出しながら女史のエベレストトレッキングを読んだ。自分は標高3000m程度で高山病が始まり、アンナプルナやエベレストトレッキングは無理だと諦めた。そちらはもう少し標高が高い。でも、この本を読んで死ぬ前にもう1回位ネパールに行きたいなと思った。
女史は良い意味で素人、初心者の立場に立ってその時々の気持ちが綴られているから、登山に敷居を感じる人には良いのではないか。そう思って奥さんに勧めてみた。すると、初めは親近感を覚えたが、すぐに谷川岳だの冬山だのガツガツ登るようになり、この人も所詮向こう側の人だ、疎外感を覚えたと突っ返されてしまった
ありゃりゃ(笑)
確かに5年でヒマラヤ行っちゃったタフな人です
まあ、こればかりは仕方がない。
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