「OPPENHEIMER」

「OPPENHEIMER」

皆さん、ノーラン監督のこの話題作は観に行かれましたか?

私は4月に2回観てきました

ノーランの映画は「インターステラー」をレンタルで観てからどハマリして、その後「インセプション」で決定的にはまり、バットマン3部作、プレステージ、メメント、フォロウィング、ダンケルクと大体の作品を観てきました。テネットも劇場で2回観賞。

オッペンハイマーも当然観に行くつもりでいたら、原爆の被害が描かれてないとかでなかなか日本公開が決まらずやきもきしました。てか、途中で諦めかけました。

観て思ったのだが、この作品がなかなか公開されない日本て大丈夫なんだろうか。これは個人の感想ですが、自分には核兵器を肯定的に扱っているようには感じられなかった。

紆余曲折ありましたが日本で公開されて良かった

と言うモーメントをあげようと思ってすっかり忘れてました。まあ、これくらい時が経ったあとの方が良いかな。この作品の場合は。

反核映画の代名詞的な存在といえば「ゴジラ」(昭和29年の第一作ゴジラ)です
昨年の「ゴジラ−1.0」は反核よりも反戦に比重が置かれている映画。あのアプローチも新鮮。「オッペンハイマー」はある意味アメリカ人が作ったゴジラ映画である(あ、ノーランはイギリス人だったかな)

核を超える兵器を世に出さない為に苦悩した「ゴジラ」の芹沢博士と、作るべきと思って作ったけどそれによって世界を後戻りできない状況に追いやってしまったという悔恨に苛まされたオッペンハイマー

自分には両者は殆ど同じ悩みを抱えているように見える

劇中、オッペンハイマーが馬に乗ってアウトドアを満喫する下りがある。高原のその景観は大変綺麗で、夜は満天の星空の下テントを張ってキャンプする。これがあれば他に何もいらない、みたいな台詞が出てくる。

その場所が何処かと訊かれてロスアラモスと答える。
世界で初めて原爆実験の行われた場所である。

自分が美しいと思った場所を業火で焼き尽くす事になる辺り何やら因果応報のようなものを感じる。

想像するに上高地を燃やし尽くしたようなものか
それは確かに死ぬまで後悔しそうだな