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8月21日の昼間2時間ほど河童橋付近にいたに過ぎない僕ですが、勝手ながら、ここに集う人々は「登山系」「散策系」「観光系」の3大種族(笑)に分かれると分析(ひっくるめて全部『観光』ですが)。
『観光系女子』の最上位は、爽やかな色合いのワンピースに日傘が特徴。生息範囲は梓川沿いの遊歩道と河童橋付近に限られる。
ここの雷は凄いんだよ?谷全体が揺れるよ?雷雨が来たら一気に寒くなるんだよ?と心配したくなる。え?ちょっと歩くだけだし、日傘が雨傘になるから大丈夫?
『散策系』は、大正池〜最奥は明神池付近まで生息。スニーカー系が大半。
『散策系男子』は、普段使っているデイパックをそのまま持ってきた感じの人が多い。入れる物がそんなに無いから、型崩れしていてダラシナイ後ろ姿になりがち。加えて着ているTシャツなどと色合いが今ひとつ合ってない、残念な感じが多い。
『散策系女子』は、デニムパンツに白系のボーダー柄のカットソーで、なんだか近所に犬の散歩に行くような感じが多い。本当はこの層に「山ガール」的ファッションを頑張ってほしいのだけれど、アウトドアブランドが推すほど浸透していないような。秋になって重ね着するようになれば、また違ってくることを期待します。
『登山系男子』は夏においては、いかにも山岳部な感じの重装備な数名のグループも多く、格好が明らかに異質。上高地ではこの人々が本質だと分かっているのだけど、これから北アルプス縦走します(or縦走してきました)オーラが凄すぎて、反対にひいてしまう・・・。電車で隣に座られると、なんだか息が詰まりそう・・。
『登山系女子』は・・・、残念、この時はほぼ見かけませんでした!
※「女子」より上のご年齢の方は少しいらっしゃいましたが、特徴的な傾向は見出せませんでした・・申し訳ありません。
※番外編「外人系」
焼岳の登山道で何組か出会いましたが、総じて、軽装過ぎる!
Tシャツ&短パンで、中にはザックすら持ってない人も。樹林帯を抜ければ太陽の直射も凄いし、熱中症になりに行くのか?天候急変にもまるで対応できない格好で、北アルプスを登る格好じゃないぞ!と、突っ込みどころ満載。
予想以上の急登と暑さのせいか、たどたどしい「コンニチハ」が息も絶え絶えな男子もいました。
さて、ご批判もあろうと思いますが、あくまで「個人の感想」です。ご清聴いただき有難うございました。
初めまして、irazuyamaと申します。
私などにはカオスにしか見えない状況を、服飾社会学的見地から見事に分析しておられますことに感服いたしました。
誠に勝手ではありますが、この場をお借りして、貴見とも多少は関係する私のささやかな研究成果を発表することをお許しください。
【四国中部山岳地域における中高年登山者の類型別特徴について(試論)】
1.この研究のフィールドは寒風山から平家平にかけての交通至極不便かつ少なくとも標高差600m・2時間の歩行を要する山岳地域である。
研究方法は筆者の気まぐれな目視及び恣意的なインタビューであり、研究期間は筆者自身にもよくわからない。なお、山岳会関係者と推測される者は研究の対象外である。
2.中高年登山者は、その服装や装備、行動パターンから次の3類型に区分できる。
第一類型:青年期から登山をやっている者。登山開始時期は概ね1970年代から80年代である。
第二類型:1990年代からの「百名山ブーム」の時期に登山を始めた者(その影響を濃厚に受けた者を含む。)。
第三類型:2010年前後からの若者山岳回帰時期に登山を始めた者。
3.各類型別の特徴は以下のとおりである。
(1)第一類型
この類型に属する者の顕著な特徴は、ミレーのザックと夏場のキャラバン社製軽登山靴である。いずれも、登山開始時期の定番ブランドを愛用し続けているものと推測される。服装は概ね地味であり、真夏でも昔ながらの暑苦しいチェックの山シャツを着る。人前ではシルバーコンパスと1/25000地形図を眺め、陰でこっそりガーミン等のGPS測位機器を見ている。一部には、下山後に車の中でラジオの気象通報を聴くという不可解な行動も見られる。
(2)第二類型
百名山にいくつ登ったかに大きな価値を認めることを最大の特徴とする。高価な服装・装備の者が多く、また3000m級の山岳に出かけるようなイデタチも珍しくない。地図は持たず、スマホの登山アプリを使う。常に集団で行動し、近寄ると必ず飲食物を分けてくれる。快晴の夏山でもロングスパッツで足元を固めるという不思議な習性を持つことも特徴である。
(3)第三類型
若者風の最先端の服装をしている(いわゆる「山ガール」やその男性版の服装)。最大の特徴は頭の先から足の先、ザックの中身までモンベル社製品でそろえていることである(この点は、同社の店舗が多いという地方的事情も幾分かは反映しているものと推測される。)。「山と高原地図」やスマホ登山アプリを持たない者も少なくない。GPS測位機器はほとんど携行しない。第一類型に属する者が携行するシルバーコンパスと1/25000地形図を、古代の遺物のように眺めている。山中で「コーラの自販機とかないですか?」と尋ね、「6時間歩けばある」との応答に困惑する者も希にいる。
4.以上は現時点での研究成果であり、筆者の興味が続き、年次有給休暇が取得しやすくなれば、今後もフィールドワークを続行する予定である。
長々とご精読いただきありがとうございました。
こんばんは、irazuyamaさん。
私のある意味偏見な見方にお付き合い頂き、有難うございました。
山に本格的に復帰して半年くらいの私ですが、その間に山ファッションはどういう変化をして、どういう格好が主流になっているのか、気になっていた半年でもありました。
当初は、どういう格好をしたら良いか分からないというのが正直なところで、色々と登る度に皆さんの服装を目に焼き付けて、山ショップに通ったものです。
その過程で、「モンベルで上から下まで」は僕もウッカリ陥りかけました。買いやすい価格帯とバリエーション豊かなラインナップゆえに、いつのまにやらという感じです。でもこれはモンベル社の作戦勝ちですね!
それでは、どんな格好で上高地に行けば良いの、とチャチャを入れたりして。
あっ、喧嘩を売ってるわけではなく、単なる軽いツッコミであります。
こんばんは、guchi999さん。
私のしょうもない上高地分析に反応頂き、有難うございました。
6年前に来たときは特に気にしなかったのですが、今夏は「登山者」としての装備と格好で上高地に入ってみたところ、山装備万端の人と、高原リゾート風のちょっと洒落た感じの女性、ほぼ普段着の人。上高地はこれらの人が入り乱れる場所だったのか、と初めて実感しました。
ただ軽井沢のようなところと違い、街中との行き来は簡単にはできず、大自然の怖さと凄さに常に晒されている場所で、クマも出るし、雷は半端ない規模だし、その割には格好が気軽すぎる人が多いなぁというのが素直な感想で。
河童橋付近は、ひと昔前の旧軽井沢銀座の賑わいの中に、本格的装備の登山者が紛れ込んでいるような感じすらしました。
本来は簡単に入れない秘境だった上高地という場所が、降り幅の大きい様々な層を迎える懐の深さを持って観光地として一般化したことは評価される一方で、登山者の聖地であってほしいというノスタルジックな気持ちまでにはならずとも、日本有数の大自然の中に分け入る気持ちと準備で訪れたい、非日常の場所であり続けてほしいと願っています。
訪れる格好だけでそういう気持ちが表現されるわけではないですが、首をかしげたくなる服装の人も多かったので、真面目に論じるのもアレだし、ギャグ調に語ってみました(笑)。
山ガール的なファッションはうまく進歩すれば、こういう山岳リゾートにもマッチしてくるかもしれないと、少し期待していたりもします。
atovさん こんばんは 初めまして
遅コメ失礼します。
学生時代は、上高地はキスリングで近寄るところではない!と言われ、行った事がなかったです
社会人なってからも、irazuyamaさんの類型だと第一類型に属し、
ジャージまたはニッカで歩いていたので、
カッパ橋付近はそそくさと歩き去りました。
山に復活した2007年頃に周りを見渡すと、
山ガールなんてものが流行り出し、
女性専用ザックやら綺麗な色のウェアも選び放題。
流石にスカートは履けなかったけど
って言うか、この頃スカート履いた『若い』山ガールって
見かけない気がする
スカート履いている人って、見るからにちょっとオバサン
私が言っちゃいけない
今年の上高地は、本当に空いてました。
jikyoonさん、こんにちは。
私は今年になって登山に復帰して、適当なズボンとシャツで再開したのですが、汚れ問題や機能性不足のため「ちゃんと揃えよう」と思い立ったものの、最近の主流の服装が分からず、登るたびに周りを観察してアウトドア系の雑誌も見たりして(笑)。
結局、ザックも含めて以前より色合いや機能性は格段に豊富になったものの、そこまで「流行ってる服装」はなかった・・という結論ですが。
登山業界は「山ガール」を作り上げようとして「スカート」はその典型だと思いますが、私も個人的には「うーん?」ですね・・。
そうした推奨(?)の山ガール的格好でなくても、「この人の格好は決まってるな」と思える女性登山者も見かけますから、機能性も色デザインも豊富になったアウトドアブランドの服装をうまく組み合わせれば、昔よりずっと洒落た登山の服装になると思います。服装選びの楽しさが増えることは、登山の楽しさにつながると思いますし、女性登山者が増えることにもつながると思います。
キスリング・・! 現在の山には、最新の機能性豊かな格好の人から、「ザ・クラシック」という格好の人まで様々で、来山者の多い上高地は登山ファッションの坩堝(るつぼ)ですが、そこに登山をしない都会感そのままの人や、軽い散策風の人も加わって、久しぶりに訪れた私にはカオスでした(笑)。
そのとき穂高岳上部で谷に特有の大音響の雷が鳴っていて、大自然の怖さが目前にあるのに何だか旧軽井沢銀座のような感じ・・、上高地は特別な場所であってほしいというクラシカルな気持ちの私としては、上高地にふさわしい服装って何なんだろう?と思って書いたのがあの日記でしたが、反応頂き有難うございました!
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