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日本海側中心の今回の一連の大雪情報の中でも、こうした冬型気圧配置では長野県中部はうっすら積もるくらいで、八ヶ岳もそこまでの降雪ではないと思われます。
とはいえ、気圧差による等圧線の混み具合、上空の寒気の分布を考慮すると、山間部の風雪はかなり強いものと考えられます。
基本的に偏西風の南北の蛇行が大きいと、西から東への大気状況の移り変わりが遅くなるので冬型の気圧配置が長続きしやすくなり、蛇行による偏西風の南への流れ込みは極域の強い寒気を呼び込むので、降れば雪という気象状況が整いやすくなります。
今冬は、こうした状況が多くなる可能性があります。
八ヶ岳を冬に登られる方は、単なる天気予報サイトではなく、気象庁のHPで詳細な地上天気図と高層天気図なども確認して、的確な決断をしてほしいものです。
今回の遭難は、天狗岳手前の「すり鉢池」付近での道迷いが原因とのことです。
写真は夏場のものですが、確かにすり鉢池付近から天狗岳への取りつきの間は、「天狗の奥庭」、いわゆる岩石ゴロゴロの「天狗の露地」に該当する地形でルートを見失いやすい所。積雪や風雪が激しければなおのことと思われます。
自分が何度も歩いた好きなルートで事故が起きるのは、とても残念なことです。コロナ禍に関係なく、くれぐれも慎重な判断を願っています。
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