夏に職場(自分は定年退職済み)の登山仲間2人と岩木山に8合目から登山した。
仕事で時間が無く、2人ともシーズン初だった。
鳳鳴ヒュッテを過ぎた岩場に来ると、仲間の一人の女性は四苦八苦していた。
彼女がまごつきながら登ってると、上から軽快にポンポンと岩場を降りてくる少年がいた。
背格好から小学生であろう。
家族を待ちながららしく、立ち止まって上の方を気にしている。
そしてまた軽快に降りていく。
「へ〜あの子上手いね」ともう一人の仲間と話していたら…
「えー!すご〜い上手〜」と仲間の女性。
初登りではしゃいでいるのもあるだろう、大きな声で声援を送っていた。
また降り始めたら、
「すご〜い、カッコ良い〜!」
少年は聞こえていただろうが、変わらず降りては立ち止まって上を気にしていた。
この時の事を振り返ってみた。
登山で子供が登って来ると、「すごいねー、偉いねー、頑張ってー」と声を掛けるのはよく見かける。
頑張って登っていることへの応援について、とやかく言うつもりは無い。
あの時は…
少年は岩場を下山していた。
彼女は声援のつもりだったかもしれない。
でも、囃し立てる事になっていなかったか?
大人だって調子こいてしまう事はある。
子供だってそうだろう。
もし、あの子が余計な声援にいいカッコしようと無理したら…
そんな事にならなくて良かった。
声援に惑わされなくて良かった。
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