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写真2:針ノ木峠〜針ノ木岳間のトラバース区間。まだほとんど夏道は出ていない
写真3:稜線の花(ベニバナイチヤクソウを除く)。これでもまだ足りないくらいの種類が咲いてました
怪我からのリハビリついでに登ってきました。
右太腿の打撲箇所の痛みはほぼ無くなりましたが、今は別の場所に痛みが出ていること、膝の可動範囲が元に戻っていないことで、まだ100%の状態には戻っていませんでした。それでも先週の火打山より累積標高差が大きいのに先週よりは楽に歩けたので、残雪装備の重さ+雪上歩行の負荷を考えれば無雪のルートなら常念岳くらいは登れそうです。でもまだ鹿島槍は無理かなぁ。
登りはマヤクボ沢経由でしたが、雪解けが進んで傾斜が緩いカールの底経由のルートはハイマツが出てしまい使用不可能で、最大傾斜の雪渓を登るしかありません。雪質によっては登りはいいけど下りはイヤかも。マヤクボ沢が使えるのもあと1,2週間でしょう。
下山は針ノ木峠経由でしたが、北斜面トラバース区間はごく一部のみ夏道が出始めましたが、まだほとんどは雪が覆って急雪面のトラバースで、滑落対策にピッケル必須です。ここも雪解けが進んで上部の岩が出てきており、古いトレースより下をトラバースする必要があります(ほぼ夏道どおり)。
針ノ木雪渓はまだ針ノ木峠まで繋がっていて夏道は出ていません。でも雪解けが進んで支流の沢の流れが出始めており、夏道の最終水場も流れが出ていて給水可能でした。
針ノ木岳山頂を午前7時に出発し、登山口には午前9時15分頃に到着しましたが、その間にすれ違った登山者は50名前後だったと思います。まだ針ノ木小屋が営業していないので日帰りの人が多いですが、幕営装備と思われる人もいました。種池山荘は昨日の金曜より今年の営業を開始したので、柏原新道登山口の2箇所の駐車場は満車でした。
1ヵ月以上前から雪が消えていた針ノ木岳〜スバリ岳間の稜線は高山植物が花盛りで、クモマスミレ、ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、イワウメ、チシマアマナ、コイワカガミ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマシオガマ、ツガザクラ、ミネズオウ、シコタンソウなど。針ノ木岳山頂では今年もシロウマオウギを見ることができてうれしい限りです。山頂にはミヤマオダマキも見られますが開花し始めで蕾が多いです。
針ノ木峠付近ではチングルマが咲いてました。大きな群落がある場所はまだ雪の下なので、チングルマの本格的シーズンはもう少し後です。
雪渓末端付近ではオオバキスミレ、カラマツソウ、ミヤマカラマツなど。オオバギボウシは葉っぱは出ていましたが花芽はまだ出ていませんでした。ニッコウキスゲもまだ見られませんでした。
大沢小屋荷上げ道では相変わらず場所に似合わない高山植物が見られます。雪渓ではまだ雪の下なので咲いてないミヤマキンポウゲが咲いてました。ツマトリソウとテガタチドリはここだけしか見られません。一番驚いたのは林道でミヤマクワガタが咲いていたこと。稜線では針ノ木岳山頂直下で咲いていたので標高2800m付近だと思いますが、林道の標高は1550mくらいです。この他にタニウツギ、カラマツソウ、ミヤマカラマツ、オオバミゾホオズキ、キジムシロ、サンカヨウ、キヌガサソウ、エンレイソウ、ベニバナイチヤクソウなどが咲いていました。
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