まず、、高校生七人とベトナムのリンさんについて。
若ければ道行き知らじ賄はせむ黄泉の使負ひて通らせ 山上憶良
まだ幼いから道がわからないだろう。贈り物をいたすから黄泉の使者よどうぞこの子をおぶってやってください。
・・表題の岸本葉子さんの著書について
”吟行は行ってなんとかするもの”と。確かに
想像と違う天候・花の状況、、確かに
波はあってもくさらず現場へ、、(･∀･)イイ
自意識の侵入、格言は排除・・ですね
場所に対しても挨拶の気持ちを持つ
状況観察と詩は違う
見たままの句を恐れない
著者の場合、吟行の地？という予習をわざと封じて出会いを大切にしていたとのこと。
僕からすれば山行も輪行も（程度はあるが）予習なしには趣以前のマズい状況になりがちだ。
というか、土地の予習をしたほうが豊かな俳句が詠める気がする。
例えば”関宿”は利根川と江戸川の分岐ですよ。これは江戸時代に開削が行われました。東北と江戸との水運が活発になりました。
こんな予習は僕には大切だが、著者はこんな先入観を排除して、現物を感じたかったのでしょう。
東大編で、四年通った東大キャンパスの吟行で東大を排した花の句を詠んでいるのもこだわりか？
セーターに顎深く埋め自習室 岸本葉子
顎（あご）、季語：セーター
これは慶応大学日吉キャンパスで詠まれた句である。高校の自習室とも図書館での高齢者とも読める句である。
主人公は眠っている、考え込んでいる
顎を深く埋めて、いい意味で句の自由度が広がり、図書館の向こうに澄んだ冬の青空、また探している将来がある。
明日は
東京水路をゆく 石坂義久（いしざかよしひさ） を読んでみる
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する