20年ほど前のこと。
当時は、北アルプスなどにも出向いてましたが、遭難したのは日帰りで出かけた葛城山でした。
当日は金剛山からダイトレルートで葛城山〜二上山をいく予定でしたが、出発がかなり遅くなり、葛城山からエスケープして下山していました。
日没まで時間があまりなかったのと、難しい道でもなかったので駆け降りていたのですが、浮石に足を取られ転倒。左足首を激しく捻ってしまいました。
みるみる腫れて来ましたが、骨は折れてない感じだったので、とりあえず、湿布してテーピングで固定、鎮痛剤の服用の応急処置をしました。
なんとか下山できないかと試しましたが、痛みと左足が使えない状況で、これ以上行動するのは更なる事故に繋がると考えて、携帯から110番通報しました。
すでに薄暗くなっていたので、二次災害を防ぐためにも、
・ビバークできる装備、食糧などはあること
・緊急を要する大量の出血などは無いこと
を伝えて翌日朝から救助してもらうことにしました。
私はツェルトをなんとか立てて、鯖缶、コンビーフ、魚肉ソーセージなどの非常食で一晩しのぎ、翌朝レスキューの方に肩を貸してもらって下山し、救急車で病院へ。骨には異常は無かったものの靭帯が破断寸前とのことでした。
私は骨折してなかった安堵より、救助を呼ぶことになった罪悪感の方が強かったです。
後日警察と消防に菓子折持ってお詫びとお礼に伺いました。
どちらも、
「注意していても事故は起こり得るので、そこまで気にしないでください。むしろ、位置や状況をしっかり伝えて頂き、救助計画がスムーズに立てられ、しかもビバークできる装備もお持ちだったので無理な救助をしなくて良かったです。これからも油断せずに楽しい山行を」
と言って貰い少し肩の荷が降りた感じがしました。
原因は、完璧に油断。
難しいルートの時は計画段階から慎重にしますが、「これくらいの山なら楽勝」と言う気持ちがあったと思います。
以降は、低山、高山関係なくしっかり計画を立てて慎重に行動するようになりました。
ちなみに今でも左足首に痛みを感じる時があり、身体が「自戒しろ」と言っている気がします。
登山は自己責任ですが、行動不能になったら、無理をしてより悪い状況にならないためにも、私は迷わず救助要請した方良く、日帰り予定でも一晩は過ごせる装備は持参すべきかと考えています。
色々な考え方があると思いますのでご意見頂ければ幸いです。
恥ずかしい告白でした。
私自身も2021年2月に北海道の十勝岳で行動不能となり、救助要請の通報後、北海道警察(旭川東署と富良野署)の方々に救助していただきました。(詳細のほうは、当時の山行記録ならびに後日まとめたヤマノートで公開しています。)
返信ありがとうございます。
日記と山行記録拝見致しました。
大変な経験されましたね。
私の装備、食糧などが適切かを考えさせられました。私が遭難した時は天候も良く、夜中でも氷点下にならない状況だったのも幸いしたと思います。
お互い安全で楽しい山行したいですね。
無理してより悪い状況にならないための判断、大切ですよね。一晩越せる装備があれば無理しない判断がしやすいと思います。
私自身、ナイトハイク中、体調不良になり、安全な場所でそのまま明るくなるまで寝ていたことがあります。明るくなったら体調は回復し、そのまま帰宅出来ました。
返信ありがとうございます。
ナイトハイクも楽しいですね。
私も中山や箕面で夜景観ながら登ったことあります。
明るくなるまでステイするのは不安だったと思いますが、体調回復して良かったです。
お互い安全で楽しい山行しましょうね。
私は数年前のGWに白毛門から巻機山へ縦走している途中のほぼ中間地点で、不注意で雪を踏み抜いて転倒した際に膝の靭帯を痛めました。
テントの中で自力下山すべきかそれとも救助要請すべきか、ずいぶん悩みましたが、翌日予定通り巻機山から清水へ6時間歩いて何とか自力下山。帰宅した時には膝が猛烈に痛み、まともに歩けませんでした。
医師にその事を話すと、登山中はアドレナリンが出て痛みはあまり感じなかったのでないかと言われました。
その時の無理が原因なのか分かりませんが、膝が完治するのに6ヶ月要しました。
年齢を重ねてバランス感覚や体力の低下を自覚して慎重な行動を心がける事はもちろん、日帰りでも一晩過ごせる装備を持参するのは全くその通りだと思います。単独ならなおさらですよね。
返信ありがとうございます。
私も近年は近場の低山専門ですが、昔と同様、非常用装備は必ずザックに入れてます。数時間の山行にしては重くなりますが。
ひざの後遺症は大丈夫でしたか?
私は2ヶ月で、医療的な所見では完治でしたが、いまだに痛みや違和感を感じる時があります。上手く付き合って行くしか無いかな、と思っています。
お互い、安全で楽しい山行が長くできれば良いですね。
よく自己責任だから何かあっても自分でどうにかしろと言われることがありますけど、それは違います。
自己責任とは、身を守るためのリスク管理を自分できちんとする責任があると言うことです。
故に何があっても責任転嫁しないと言うことです。極端なことを言えば、鎖場で鎖が切れて転落したとしても。
実際そんなことがあったら揉めるでしょうけど、山ではそのくらいの覚悟で行動してねって事です。
ですから、何かあった時救助要請することとは別の話です。
むしろ身を守るためのひとつの手段(最終?)とも言えるんじゃないでしょうか。
ビバーク装備を携行したり、ひろぽんさんはきちんと自己責任は果たしていたと思います。
後遺症なのかな?足首の痛みこの先薄れていくといいですね。
返信ありがとうございます。また、温かいお言葉にも感謝致します。
日記本文には書きませんでしたが、レスキューの方にも、「山だけでなく、散歩してても、通勤中でも事故は起こり得るので、どこであろうが行動不能なら躊躇なく連絡してください。」と言われました。
足の痛みは一生付き合う感じかな?と思っています。普通の山行なら問題ないですが、エスケープできない難易度が高い縦走などは辞めています。転落即死でも迷惑かけますし、僻地での救助は大変ですから。
ボチボチ緩い山行を続けたいと思います。
お互いご安全に。
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