五合目あたりまでは登山道も混雑していたので何も感じなかったのですが
渋滞を抜けて登山者がまばらになった後も同じようについてくる。
30分ほどそんな状態が続いた後、私は写真撮影をするという体で先を譲りました。
そこですれ違いざま
『いやぁ、丁度いいペースだったのに残念です』
と言われました。それを聞いた時
『理想的なペースメイクだった、グッジョブ!』と褒められたと感じた傍ら
『何ペースメーカー扱いしてくれとんねん』という憤りも同時に感じました。
前談が長くなりましたが、つまり何を言いたかったかと言うと
同行者でもないのに後ろをついて歩くのにはそれなりの理由があるという話。
なぜこんな日記を書き始めたかというと
yuki_genkiさんの『真摯に謙虚に丁寧に(向き合っていく)』という日記を拝読したから
https://www.yamareco.com/modules/diary/83204-detail-281429
要約すると
イマイチ道をわかってなさそうに見える女性の方(仮称Aさん)から
『先に行ってください、私は遅いので後ろからついていきますから』
と強い命令口調で言われ、暗に道案内をしろと言われてるのか?と思い
モヤモヤしながらも一応Aさんを気にしながら間接的にエスコートしたにもかかわらず
お礼どころか声をかけることもなく颯爽と去って行かれた
というお話です。
実際の状況、相手の口調や態度などはご本人にしかわかりませんので
相手の方(Aさん)がどのような意図があったのかなどは憶測の域を出ませんが
『先に行ってください、私は遅いので後ろからついていきますから』
というワードにだけは妙に違和感を覚えました。
これ実際私が同じ状況で相手からこう言われたとしても『は?』です。
一体何の目的で先行させた上に後ろから付け回すのかという話になってしまう。
そもそも先に行かせておいて後ろからついて行くというのは文脈的にも矛盾しています。
これがパーティーや同行者であればついてきて当然ですから違和感はありません。
『ごめん先行ってて、あとから追いつくから』的なニュアンスですね。
しかしこれが赤の他人から言われた場合においては
同行者でもないのについてくるとは何事だ?となるのが自然です。
元日記のAさんのシチュエーションであれば、状況的に見ても
『なるほど道がわからないから先行させて道案内してもらおうという魂胆か』と感じるのは至極当然です。
実際にAさんがそういった意図で発言したのなら正確に伝わっていることになりますがw
今回のAさんは別として、山で何気なくこのワードを使う人は『ついていく』にそこまでの意味を込めてないと思いますが、やはり文脈的におかしいのと、聞き手に誤解を与えやすいワードであるのは事実です。
本当について行くことを意図しない場合、どう伝えるのがベターか?
『先に行ってください、私は遅いので後からゆっくり行きますから』
これなら何ら違和感はありません。
その上で実際に後ろを付け回さなければパーフェクトでしょう。
(これで後ろを付け回したらただの嫌がらせ)
そもそも譲るだけならば『お先にどうぞ』だけで十分です。
ていうか『ついていく』はパワーワード過ぎます。
本来『ついていく』は『追いかける』や『一緒に行く』の類義語ですから、
まず相手から承諾を得るのが筋というもので、一方的に言い渡してハイOKという類の単語ではありません。
『道に自信がないので、後ろついて行っても良いですか?』
『ペースが理想的なので、後ろついて行かせていただいても構いませんか?』
同行者でもないのに後ろをついて歩くのにはそれなりの理由が必要です。承諾もね。
でなければ一歩間違えればただの不審者になってしまいます。
元日記のシチュエーションであれば女性同士なのでまだよかったと思いますが
想像してみてください。女性がおっさんから
『先に行ってください、私は遅いので後ろからついていきますから』
などと言われて付け回されたとしたら、もはや事案でしかありません。
『何の目的でついてくるんですか!?ついてこないでください(苦笑)』
となっても不思議ないでしょう。
元日記のAさんが言葉足らずだったのか、
あるいはまさしく言葉通り道案内をさせたい意図で発言したのかは定かではありませんが、
ちょっと使う単語が違うだけで受ける印象が全く違うというのは日本語の難しさでしょうか。
ただすぐ後ろを歩くなら、やはり納得のいく説明が欲しいところです。
全く気にされない方もいるかもしれませんが、
何の断りもなく後ろにつかず離れずというのはあまり気分が良いものではないと思いますので
(煽られているようにも感じますし)
まぁ既に私もオッサンと呼ばれる年齢ですので、事案にならないよう山での言動には注意していきたいところですw
クスって笑っちゃいました。確かに知らないオッサンがずっとついてきたらコワイです、笑。
後ろにずっと人がいると焦って転ぶことがあるので、基本近くに人が来たら、先に行っていただくようにしています😊
ここでは笑い話ですが、山やってるとちょいちょい事案に近いような話も耳にしますよね、hanamaui77さんも気を付けてくださいね。
私も追いつかれたら譲りますし、相手が先に行くまでペースを少し落としたりしています。
追いついた場合も必要以上に距離詰めないようにしたりね。
みんな安全に気持ちよく登山したいですよね♪
まともな人間であるならば、距離を上手に取るとか、誤解を生む言葉を使わないとか、配慮が必要ですね。
悪意あってかなくてか、微妙なご年齢の微妙なペースな男性が道を譲って下さると、それまで鈍足だったのに急にペースを合わせてきて、尻を眺め続けられるという痴漢事案がよく発生します。
譲った以上は先行していただくのが目的なわけですから本来であればペース合わせてついてくること自体がおかしな話ですよね。
まぁそういった意図(痴漢的な)であれば話は別ですが、それこそ事案ですよねw
あと同様のケースで個人的に困るのは、追いついた瞬間急にペースを上げられる方。
こちらとしては煽る意図はないのですが、何か無理させてしまっているみたいで申し訳なくなります。
結局ペースを自分で作ることが出来ない人が多いから問題が生まれているのかなと思います。そもそも、自分でペースを作れているか作れていないか意識出来てなくて、何となく山に行って前にいる人ちょうどいい的なことが起こるんじゃないでしょうか。
私見ですがツアー登山などパーティー山行が多い人、常に誰かと一緒の山行が多い人。
あと経験上、山岳部なんかでもCLやSLなどではない一般部員など自分でペースを作って歩くよりも先導者について歩く方が慣れているという人は一定数いると思います。
なのでここまでは自分でペースを作ることに慣れているかどうかの話。
そういった人たちが、ひとたび単独で山に入った時、実際に自分のペースを作れるかどうかは技術の話。
そして、慣れておらず、自分でペースを作る技術に乏しい人が山に入った時に、見ず知らずの他人にペースメイクを求めるかどうかは個々のモラルの話なので
個人的にはそれぞれ別の問題なのかな?と思います。
私の妻なんかも13年間私の後ろを歩いていますから、ある日突然単独で山に登ることになったら自分でペースを作ることには苦慮するでしょうね、慣れてませんから。
では山で赤の他人の後ろをついて回るかと言われればそれはしないでしょう。
慣れ、技術、モラルが三位一体であれば完璧なのでしょうが、とかく今回の日記のような後ろにつくつかない問題については、要因として慣れや技術はあるでしょうが、主たる原因は個々のモラルに依るのではないかと私は思います。
いや、長々と失礼しました…汗
登山に関わらず、公共の場で遊ぶ時、モラルを守るのが当たり前で。そもそも見知らずの人を付け回すって普段からしてはいけないこと、それは登山でも同じという前提で行動していただきたいですね。
結局のところ山であれ下界であれ、相手目線に立って行動ができているか?という命題に尽きるかと思います。
旅先と同じで山に行くと少し気が大きくなってタガが外れてしまうこともあるかもしれません。自分も気をつけないといけませんね。
『何ペースメーカー扱いしてくれとんねん』
ゴメンナサイ、私、いい感じで歩けている時に、少し前を同じくらいのペースで歩いている方がいると「仮想ペースメーカー」にしていることが時々あります(もちろん、距離は取っているつもり)。
『いやぁ、丁度いいペースだったのに残念です』と言ったことはありませんが、ワケアリでついていっている、ってことですね。
〇〇事案とならないよう、今後は重々気を付けてまいります。
私の方の日記にも、こちらをご紹介させていただいてよろしいでしょうか?
私の場合、後ろつかれたらまずは一旦様子を伺って譲るべきか否かを判断しますが
下手に譲るとご迷惑になるパターンもあるので、判断が難しいところですよね。
ペースメーカー云々に関しては割とよくありますよ。
ああリズム丁度良いんだろうなぁと思いながら先を歩くくらいで、日記の演出上おもしろおかしく書いていますがさほど憤る案件ではありません♪
さすがにナイスペース的なこと言われたのは初めてだったのでこの時は面食らいましたがw
中には会話に聞き耳立てながらついてくる人ってのもいますね。
夫婦漫才みたいなことやりながら登ってるんでしゃーないですが(まぁ聞かれて困る事しゃべってないので良いですけど)
元々引用させていただいております故、こんな日記でよければ好きなだけお使いください。
山の日記は色んな方の価値観に触れることが出来て楽しいですね♪
ありがとうございます!
いえいえこちらこそ、日記ご紹介いただきありがとうございました♪
もう20年くらい前のことを思い出しました。
当時小学生だった息子と二人で山に行った時、後ろからずっとつかず離れずでついてくる男性がいました。
で、たまに話しかけてきました。
息子とちょっとうっとうしいねえと話したんですが、なんと!昼ごはんまでそばで食べるんです。
そこで離れると思ったのに。
で、いろいろと話しかけてきました。
多分、ペースメーカーになったというよりは、一人で寂しいかつまらないかで、ついてきたんだと思います。
あぁそのパターンもありましたか…汗
お互いに意気投合して『一緒に行きましょう』『そうしましょう』なら良いのですが、やはり勝手に付きまとわれては迷惑ですよね。
特に子供さんが一緒なら尚更、他所に注意を払っている余裕なんてないでしょうし。
毎回不思議に思うのですが、そういうタイプの方っていくらこちらが迷惑オーラ全身から迸らせていても全く意に介さないというか、気付かないんですよね…
『ついてこないでください(苦笑)』って実際に面と向かっては言えませんしね。
20年経っても覚えてらっしゃるということは、相当印象深かったのですね。
いやはや、ご愁傷様でした。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する