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既にゴールの京都・三条大橋まで20数kmの近江・草津宿に達して東海道に合流し、最終回も京都ご在住のフォロワー・hiyo-ruさんと相談の上、敢えて紅葉ピークで人人人!な週末にぶつけることが決まりましたので……


【まさか私でも中山道ウォーカーに??】
私は長年、都内某所の中山道に面した怪社で仕事をしており、日々地下鉄の駅から怪社まで中山道を歩いております。
とはいえ、日常的には現在の通りの名称や国道17号線と呼ぶのみで、中山道の名は歴史の彼方に埋没していることは否めません。
そこで数年前までは、たまにこの道が往時の五街道のひとつ・中山道であることを思い出しても、「まぁ直進すれば上州や信州に行けるだろう」と思っていたのみでした (高崎まで○km、という標識は交差点で日々眼にしますので)。
そして、今や舗装されて車が洪水のように流れるこの大通りが、自然に融け入る山道に変わることを想像することもなく、「クルマと隣り合わせでこの道をずっと歩くなんてあり得ないなぁ〜。何せ、膝や足の裏が衝撃で痛くなってしまうじゃないか。未舗装の登山道から下山して舗装路を歩くときの嫌気を思えば……」などと思ったりもしたものです。

しかし、約6年前に膝を骨折し、歩けることのシアワセをかみしめたことから、しばらくご無沙汰だった山登りを再開し、約4年前にヤマレコユーザーとなり、やがて赤線延ばし野郎の道に開眼!
すると、まさに慣れとしか言い様がないほどに舗装路歩きもお手の物となり

そこで昨年の2月3日、梅香り節分情緒が漂う花のお江戸ウォークの一部分として、日本橋からアキバ・神田明神を経て本郷三丁目まで、天下の中山道をほんの少々歩いてみたのでした。しかも、夕方からの会合出席に備えて、スーツに黒革靴姿で……。w
もっともこの時点では、単に都内で赤線が延びれば良く、「かりにそのまま埼玉以北へ向かうとしても、赤城・榛名・妙義・碓氷峠・谷川など上州の山への赤線延ばしのお手軽ルートにすれば良いかな?」という程度の認識でした。区切り打ちとはいえ、京都まで歩き通すなどということは、全く以て途方もないことだ

その後、昨年の桜が満開になった頃、江戸の外れの本郷から、「おばあちゃんの原宿」巣鴨とげぬき地蔵、そして庶民のまち板橋を経て、荒川を渡った埼玉県の戸田に到達し、何となく寄り道しながら中山道を上州までまったり歩く旅をスタートさせました。もっともこの時点では、別の個人的企画である「東京〜那須岳赤線延ばし」に没頭していたため、中山道歩きはしばらく放ったらかしとなりました。



ところがその間に、「京都なんてムリムリ」と思っていた心境に変化が……。
昨年初夏に那須岳に達するなどの赤線延ばしの成功体験から、ますますヤマレコ赤線マニアの泥沼に陥りましたので (笑)、「区切り打ち」を繰り返していさえすれば、いつ終わるとも知れない遙かな道もいつの間にか進むことができ、京都へと到達するのはさほど困難ではないような気がしてきました。
むしろ最大の問題は、何も出来ないと思って諦めてしまうことでしょう。

そして何と言っても、日本アルプスに挟まれながらの谷底や峠道が続く中山道を歩くことで、まだヘタレハイカーに過ぎない自分としては、訪れたことがない様々な山域を直に眺めて品定めする良い機会になるのではないか?という気がして来ました。そして、いずれ様々な山域に赤線を延ばす際に、中山道から枝分かれさせればOKだという……(^^;)。
そこで、去る9月9日、ついに覚悟を決めて中山道歩きを本格始動させました。暑さの中に秋風も混ざる中、戸田から大宮の鉄道博物館まで歩き、宿場を除けばビル街や住宅街が連なるばかりの舗装路の連続に苦しんだものの、今日なおそこかしこに残る江戸&明治情緒を目の当たりにして、古来この道を往来した無数の人々の歴史の中に自分も入り込んで行くかのような感覚を覚えました。こうして、21世紀に敢えて徒歩で京都を目指す中山道ウォーカーが、また一人爆誕と相成ったのでした……。

以来、昨年の秋は碓氷峠を越えて軽井沢のちょっと先の沓掛 (中軽井沢) まで進み、厳冬期はしばし休みとして、信州和田峠の雪が融けた頃合を見計い、今年の黄金週間に再び前進し諏訪湖の畔に至りました。その後は概ね1ヶ月に1回のペースで、あちこち寄り道を繰り返しながら (甚だしきは、塩尻からヤマレコ本社




【ペースは自分流で】
今回私が日本橋を歩き始めてから江州草津に至るまで、所要は何と24日


もっとも、仕事や寄り道との兼ね合いで、1回あたりの歩行距離が非常に短い回があります。また、個人的には鉄ヲタとヘタレハイカーを兼ねております。そこで、しばしば撮り鉄

いっぽう、リタイヤされている方やリフレッシュ休職中の方でしたら、仕事を気にして引き返すことなく江戸〜京都間を通しで歩くことが可能ですので、自ずと所要日数も少なくて済むでしょう。
頭が痛いのは、首都圏から遠くなればなるほど、仕事の合間に1泊2日や2泊3日といった時間をどうひねり出すのかという問題です。また、往復のためのコストもかかります。今や完全に、東海道新幹線が便利なエリアに出て来てしまいましたが、果たしてこれまで、JR東日本やJR東海にどれだけ御布施したのやら……。冷静に計算しようものなら、多分泡を吹きそうです (^^;)。
(つづく) ※長文で本当にスミマセン


※画像は、昨年4月にたどり着いた最初の宿場・板橋です。
おはようございます。
去年から本格的にスタートしたとは言っても、赤線が延びれば延びるほど、行って帰っての時間もかかるし、進めば進むほどペースが下がるのかと思ってました。
いやいや、進めば進むほどペースが上がってるではないですか。恐れ入りました
中山道の最終ゴールは京都三条大橋。
まだまだ先の話だと思っておりました。もう本当に目と鼻の先ですね。ラスト前の区間である草津から大津までは明日歩かれるのでしたっけ?
天気が微妙ですが、晴れ男パワーで無事歩かれますように。
では〜
こんにちは、コメントどうもありがとうございます!
いやいや、街道歩きの実際は真逆でありまして、進めば進むほど一回あたりの歩行距離は伸びます
何故なら、往復するための時間と費用もバカになりませんので……。
日帰りが時間的に難しく、コスパも悪くなったのは、碓氷峠の前後からですが、以後はとにかく手帳とにらめっこしながら2〜3日の日程で歩けるようにしたわけですが、本当に幸いにして概ね月イチペースで歩けたのが、結果的に順調な (?) 近江到達につながったと思います♪
ともあれ、ゴールの当日前夜の夜行バスも無事予約でき、あとは抜けるような秋空の下、染まり行く京都の紅葉を眺めながらのゴールインをご一緒できるのが楽しみです
ゴール当日を余裕のあるスケジュール(=写真撮りまくりの亀歩きでもOK)とするためにも、明日の「草津駅〜瀬田の唐橋〜石山駅」住宅街歩きを無事こなせると良いなぁ〜と思っております (大津駅までは行けません)。そうすると残りは16〜7kmというお手頃さ
しかし……台風の北上が早まるとかで、今の時点での明日の大津の予報は、昼頃土砂降り……
10時半には切り上げて京都に戻り、「のぞみ」で東京に向かい、午後は会議 (爆) なのですが、何とか小雨で持ってくれぇ〜〜と祈るばかりです。
明日朝から土砂降りなら、最終回は草津からスタートです……(それでも26〜7kmですから、余裕で午後4時までには三条大橋に着くと思いますが)。
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