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先の(七ツ)石尾根の最後までわからなかった｢瓜平｣の突破口を開いてくださったのが､奥多摩ビジターセンターの方の御紹介による角田清美氏の｢「むかし道」より昔の道｣(「郷土研究」第17号(奥多摩郷土研究会発行 2006.3刊行))だった｡
角田清美氏は､どうやら地理学が御専門の方で､国立国会図書館の｢NDL-OPAC｣(資料検索システム)で検索すると著作リストが出てくる｡
今年の7月2日に棚沢薬師堂に行った時､古道(古径)の存在を確認｡
ルートを探せるといいなあとやんわり思っていた｡
雨の日の休日､都立中央図書館に行き､先の｢郷土研究｣を2号-20号､27号を片っ端から斜め読みしていると､20号に｢奥多摩町内の裏甲州街道を往く(その3)｣に棚沢薬師堂からの古道(古径)のルートが地図に記載してあった｡
そして以下の記述があった｡
｢棚沢と氷川を繋ぐ道路は､(正確には述べられないが)古い時代には､棚沢高札場から棚沢の薬師堂を経て､稜線を登って分水嶺上の三本松に達し､そこから本仁田山へ向かう花折戸尾根の稜線を登って標高１０１５メートルの白水山(シラミズヤマ)に向かっていた｡白水山からは急傾斜のゴンザス尾根を下って､途中から白丸や氷川へ下りていたと云う｡｣
白水山??
� 愎景塢霏�風土記稿』多摩郡巻27 白丸村 21丁表には
｢白水山村ノ北棚沢村堺ニアリ｣
�◆惺長饕六�･西多摩郡村誌』p162
｢白水山(シラミズヤマ)元標ヨリ丑寅(北東)ノ方字東山ノ内ニアリ｡山脈花折戸ノ支脈ニシテ､満山巌石ナリ｡樹木繁茂シ､奇樹怪岩簇々(そうそう)ト競立ス｡嶺ニ囲一丈有余ノ小松､一株アリ｡故ニ土人此所ヲ大松ヲ子(大松尾根)と称ス｡渓間ニハ白水ノ瀧アリ｡中腹ニ山神ノ小祠アリテ､山岬ニハ小高ノ社アリ｡本源院の山号モ該山ニ拠レルナリ｡｣
しかしながら……
皇国地誌を読んでいると疑問がいっぱい
�（�向｡白丸村から北東だとすると､ざっくりp669m方面のような……
ただし､｢ツクマ山(本仁田山?)｣(本文に｢氷川､棚沢両村ニテハ､ホニタ山ト称ス｣と記載がある)の方角も丑寅(北東)とあるので､間違いか??
��｢花折戸ノ支脈｣の記載｡支脈は主脈からわかれている尾根のことだと思うので､えっえっえっ??ふにゃ??
�Ｇ鮨絅梁�
『皇国地誌･西多摩郡村誌』のp165
｢白瀧 元標ヨリ丑寅ノ方､クサギ沢ノ上流､白水山ノ傍ニアリ｡(以下略)｣
p164に｢クサギ沢｣の記述もある｡
�っ翳△了蛙斥佑両�祠
�セ殻┘縫肋�高ノ社アリ
尾根をずっと下った最後に小天狗社があるということなのか?
もしそうだとするとどの尾根なのか??
すがすがしいくらいさっぱりわかりません
そして『皇国地誌･西多摩郡村誌』の白丸村に記載されたお山
�．張�マ山(本仁田山?)
�▲灰鵐競校�
��トヤクボ山
�ず�岩山
�ジ渭妻識劵競�
��数馬山
�Р崟涕融�
��白水山
��三本木山
��ジヤウ山(城山)
��タワ山
��中目木山
他のエリアの山々は｢奥多摩登山詳細図｣などにも書かれていたり､検討もつくことが多い｡しかし白丸村のお山たちは地図にも記載がない｡
お山の踏査をしていらっしゃる方々が検討をつけられないのにおこがましいことであるが､どこまでできるかわからないけれど､お山の同定を頑張ってみようかなあと思った｡
写真は｢奥多摩町内の裏甲州街道を往く(その3)｣(角田清美氏著)の地図を自力で写したものです｡(正確ではないところもあります｡)本当は著者の地図をそのまま掲載できることが一番ですが､著作権法に触れるのでできませんでした｡
